「 自分の勘を信じなさい 」
バーバラ・ウォルターズ ( アメリカのニュースキャスター )
Trust your gut.
BARBARA WALTERS
春の気配を感じた途端に、今度は真冬並みの寒さに逆戻りだ。
全国の広い地域で今日は、雪が舞い、寒風が吹き荒れる一日となった。
四季がもたらす経済効果というものは、早い時期に寒くなったり、暑くなったりしなければ、ほとんど意味がない。
3月も中旬になって、急に寒くなったからといって、暖房器具や防寒衣料を新調する人は少ないだろう。
つまり、この時期の寒さは 「 耐える 」 しかないわけで、灯油が切れたからといっても、また急に暖かくなる可能性を思えば、注文しにくいものだ。
こんなに寒くなるんだったら、いっそ雪山にスキーでもしに行けばよかったのだが、とっくに物置に収納してしまった。
思えば今年のスキーは、「 ゲレンデが溶けるほど雪がない 」 ときに行ったきりで、ほとんど楽しめないという結果に終わった。
気候もそうだが、自分の努力ではどうしようもない 「 不可抗力 」 みたいな外的要因が、著しく予定を狂わせることもある。
対抗策としては、「 ○ だったら、こうしよう 」、「 ● だったら、こうしよう 」 といった具合に、複数の選択肢を予定しておくことが考えられる。
それも出来ない場合は、「 自分の勘を信じる 」 しかない。
この 「 勘 」 というものは、曖昧なようでいて、実は 「 脳内にある統計 」 によってはじき出された 「 確率の高い選択 」 でもある。
ときに 「 ベテランの勘 」 という言葉を使われたりするが、関連する事柄を数多く経験した人の場合、当然、統計学的にみて的中率は高い。
よく当たると評判の 「 占い師 」 が人気を集めているが、もし何らかの根拠があるのだとすれば、それはやはり 「 経験に基づく勘 」 によるものだろう。
私は、占いのような 「 オカルト的な話 」 を信じない性質なので、特に料金を払ってまで占ってもらったこともないし、まったく興味がない。
関係者の方には申し訳ないが、ほとんど 「 根も葉もない話 」 だと思っているわけで、「 インチキ 」 とまでは言わないが、どうにも信じ難い。
ただ、農村部などで伝統的に信奉されている 「 雨乞いの踊り 」 だけは信じており、実を言うと私も、ここだけの話だが 「 雨乞いの踊り 」 ができる。
なんのことはない、「 雨が降るまで踊ってりゃいい 」 だけの話で、誰にでもできるのである。
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