「 一流の人は、一流の人を雇う。
二流の人は、三流の人を雇う 」
レオ・ロステン ( アメリカの作家 )
First-rate people hire first-rate people, second-rate people hire third-rate people.
LEO ROSTEN
景気はたしかに上向きつつあり、新卒者の雇用も伸びてきている。
ただし、失業者に対する中途採用の現況は、相変わらず厳しいようだ。
将来的に起こり得る 「 リストラ 」 などの要因による失業を懸念するのなら、やはり若いうちから 「 キャリア 」 を身に付けておいたほうが望ましい。
ただし、世の中で需要の少ない技術や、資格では、実際に役立て難い。
この先の社会情勢を鑑みることは、とても大事なことなのである。
どんな学校を出たかという 「 学校歴 」 は、それほど重要ではないけれど、もしも、それだけで勝負したいのなら、かなりの線を求められる。
早稲田、慶応クラスの失業者も、いまでは 「 掃いて捨てるほど 」 居るわけで、留学し 「 MBA 」 を取得していても、三流校では評価が低い。
何度も書いてきたが、「 学歴は必要だが、“ 学校歴 ” はどうでもいい 」 というのが、私の信条であり、実際の社会も、そうなってきている。
過去に比べれば、「 どこの学校を出たか 」 よりも、「 どんな仕事に就いて、何を学んだか 」 を問う企業の数が、圧倒的に増えているのだ。
現在、中途半端な “ そこそこの大学 ” を出て、ヘンなプライドを持っているような人の再就職が、もっとも困難になっている。
もっと上の人は、「 使える 」 と認められれば、一流企業からお呼びが掛かるし、学歴にコンプレックスがあれば、贅沢を言わないので就職しやすい。
他人の評価は大したことないのに、自分だけが威張っているなんて、人格的にも 「 魅力的 」 とはいえず、当たり前のことかもしれない。
過去に大きな企業で働いていたから、「 中小企業に目標を落とすと、簡単に再就職ができる 」 と安易に考えている人も、そのクラスに多いようだ。
ところが、冒頭の短文にある通り、「 二流の人 」 というのは、自分の立場を脅かされるのを恐れて、「 自分以下 」 の人を雇いやすい傾向にある。
だから、“ そこそこの大学 ” から “ そこそこの企業 ” に就いた人が、格下の企業の中途採用に応募すると、それが原因で落とされることもある。
むしろ、「 もっと偏差値の低い大学 」 の出身者が、有利な場合もある。
もちろん、どんな学校を出ていようとも、ヘンなプライドなどなく、実力で勝負しようという頑張り屋さんには、それなりの就職が期待できる。
驕りを捨て、好き嫌いを言わず、何にでも挑戦する。
そんな人にとっては、再就職もそれほど困難でなく、最近も数名の求職者を就労させることができた。
問題は、「 自分の市場価値 」 を知らない人たちである。
過去にいくら稼いでいたか、どんな企業にいたかなど、採用担当者にとっては 「 どうでもいい、関心がない 」 話なのだ。
再就職が難しいと現職中から気付いていて、リストラでそれなりのショックを受け、「 精神的痛手 」 を負いながらも、姿勢が変わらないので困っている。
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