かなしいうわさ
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2005年08月05日(金) 464 フジ05感想文 その2

元気を取り戻して、アヴァロンのThe Peace In Love Percussionsへ。数年前にフジに出た、マリのパーカッションの人たちと同じ感じ。パーカッションぱかすか叩いて踊ってる。火を吹いたりとか。


ライブアクトというよりも見世物で、楽しいっちゃ楽しいんだけども、俺は媚びた感じがしていたたまれなくなってしまった。だって本当はこんなハードコアな音出してる人たちなんでしょ。メイクマネーって大変だよなぁ(Д`)
バラフォン奏者は来てなかった。嘘つき






その後、ホワイトステージでGang Of Fourを観る。
開始前のリハからしてギターの音が凶悪過ぎる。否応なしに期待高まる。向かって左側に、電子レンジが居る。ご丁寧にマイクスタンドまでついている。何かの冗談?

ほどなく、「Return The Gift」から開始。

ソリッド!ソリッド!ソリッド!格好良い!ギターが滅茶苦茶ガギガギしていやがる。リズム隊にはちょっと古さを感じたけれど、ギターとヴォーカルの鋭さは完全に現役だ。かちかちに硬いけど、しなやかにしなるグルーヴ。融通の利かないレッチリって感じ。冗談言ったら殴られそうな。


電子レンジは
こうされて


こうなった



バンバン叩いた音にエフェクトかけてダブみたいな音にしてた。こんなパフォーマンス今更他の奴がやったらダサくて仕方ないだろう。この人らがやると本当にサマになる。
踊り狂っているうちにいつの間にか終了。





満足して気持ちいい気分のまま、アヴァロンでビールでも飲んで昼寝しようかと思ったら、小粋なブルーグラス(説明)を奏でるバンドがいるので遠めに見学。
Yonder Mountain String Bandというらしい。4人組でドラムレス。粋なコーラスが気持ちいいねえ。

 おおっとソロパートはなかなか燃えるな。おおおギタレレみたいな可愛いマンドリンで、ウェディングプレゼントを彷彿とさせる炎のカッティング!ウッドベースもボインボイン歪ませて電子音楽みたいな音まで出して応酬!それを受けてバンジョーもペレペレペレペレとかっ飛ばす。ジャムバンドっぽい演奏も凄いけど、メロディもちゃんと聴くとオルタナ臭がする。かかか格好良いじゃないか!普段は観客ほとんど体育座りでお見学という感じのアヴァロン・フィールドがダンスフロアになっている。そう、このバンド、ブルーグラスのくせにバコバコ踊れるんだよ。すごいすごいと陽気に踊っているうちにすぐ終了。終わりかけだったらしい。終わると大歓声。鳴り止まないアンコールの拍手、拍手、拍手。司会のねえちゃんが「今日のステージはお仕舞いです!」と何度言っても、拍手と歓声は一向に鳴り止まず。フジでこんな光景見るの久しぶりだ!
「明日の夕方、フィールドオブヘブンに出ます!そっちで堪能してください!だから今日はお仕舞い!お願いです!」 
はーい了解。明日の夕方は彼らを観ることに決定。





そのままホワイトへ下って、Dinosaur.Jr
なんとオリジナルメンバーでの出演。演奏はタイトでまとまっている。初期ダイナソーの曲ばかりなのに、しかもあのJマスシスなのに、タイトな演奏ってのもなんか変だなぁ。Jのギターも相変わらず冴えてはいるんだけど、エフェクターに逃げ過ぎてちゃんと弾いてないような気が... 以前観たライブの方がずっと良かったよ。ということでちょっと不完全燃焼。でもまー今までのライブで聴けなかった「The Lung」やら「No Bones」や「Just Like Heaven」を生で聴けたから良いかな。


Jは白髪でじいさんのようだった。仙人というよりも、恍惚のおじいちゃん。






疲れてへろへろとレッドマーキーへ向かう。雨が降っていて下がぬかるんでいるから歩くのが辛い。グリーンでDJ中のファットボーイスリムを横耳にしながら通り過ぎてレッドへの橋を渡る...と、苗場食堂でサケロックが熱演中。
Sakerock


写真にはないけど、愛しのニカイドさんがボーカルでゲスト参加していて、ビッグバンドジャズっぽい曲で「さけろっくさけろっくさけさけろっく、はぁぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜ん」などと唄ってらっしゃる。ニカ中毒の俺はパブロフの犬状態で瞬時にシヤワセな気分になり、雨の中ふらふらと踊る。しかし残念ながらまた終わり際だったようで、その曲で本編終了。激しい雨に軋む苗場食堂の屋根は、パッと見ただけで明らかに崩壊の危機。しかし鳴り止まぬ拍手と歓声... その声に応え、予定時間を押して、一曲だけってことでアンコールをやってくれた。
ハマケン:「うるせ〜お前らうるせ〜うるせーありがと!もう〜しょうがないな〜フジロックキッズは〜」
客:「織田裕二〜」 
ハマケン:「はいっ、織田裕二ですっ!」
...はじめてサケロックを観る女子は気をつけないとハマケンに惚れると思う。
間抜けなやりとりの後、最後にやった静かな曲がしみじみと良かった。




とぼとぼとレッドマーキーへ。U.S.E.というバンド。これがなかなか楽しく、疲れを忘れてひょいひょいと踊る。オレンジレンジの「楽しい部分」を抽出して外人さんがダンスロックやってみました、という感じ。立居振舞いからもメンバーの田舎くさいベタベタなサーヴィス精神が感じられて、朗らかな気持ちに。

ここで焼売、まっさんと落ち合い、4曲目くらいで退散。
3人でふらふらと会場を後にする。シャトルバスでみつまた駐車場に戻り、駐車場で恒例の焼肉とビール。しばらく馬鹿話した後、車中泊。するりと眠りに落ちる。









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