かなしいうわさ
home 日記の表紙 前↓ 次↑


2005年08月04日(木) 464.5 フジ05感想文 その3

■31日

快晴で朝早くから蒸し起こされる。車で公共浴場へ向かう。


街道の湯」に入ったらフジロック客でごったがえしていて、洗い場を使うための列に20人くらい並んでいて一寸うんざり。ま、ぼちぼち並び、ぼちぼち体を洗った後、ゆったり露天に浸かる。朝日に向かって仁王立ち。(後で気が付いたが、道から丸見え) フジロックのときに朝入る露天風呂は最高だなあ。テント組の皆もちょっと頑張って歩いてでも苗場の民宿で露天に入るといいと思う。疲れの取れ方が全然違うよ。




んなこんなで会場へ向かう出足は遅れ、ナックもあふらりんぼも観られない時間に。まぁあんまりがっついてもしんどいしね。
ひとしきり乾杯したのち、ホテホテとホワイトステージへ。Go!Teamを観てみる。アヴァランチーズっぽいサンプリング・ダンス・ミュージックぽくて楽しい感じのバンド。期待していたのだけど、うーんダサい。その田舎くささには好感が持てなくもないけど、悪い意味でゆるすぎて今の気分ではない。3曲くらいで抜け出し、ボードウォークを通ってヘブンへ。bonobos。相変わらずの佐藤っぷりにうんざりして3分で逃げ出す。やっぱり俺はこのバンド駄目だわ。そのまま、ふらふらと山奥へ。アヴァロン・フィールドでおおはたさんがクラムボン郁子さんと一緒にやっているのを横耳にしつつ、更に奥地のハンモック売り場へ。サンプルで吊るしてあるハンモックに勝手に横になって寝た。
30分くらい寝てた。慌てて起きて、ホワイトステージのソウルフラワーへ。






Soul Flower Union


フジロックの祝祭的な雰囲気で観るソウルフラワーは格別だ。
楽しくて楽しくて楽しくて楽しくて楽しくて楽しくて楽しくて楽しくて楽しくて楽しくて楽しくて楽しくて楽しくて楽しくて楽しくて楽しくてしくて楽しくて楽しくて楽しくて楽しくて楽しくて楽しくて楽しくて楽しくて楽しくて楽しくて楽しくしくしくしく楽しくて楽しくしくしてててててししし楽てて楽てててててしくて楽楽楽しくて楽しくて楽しくて仕方ない。
レゲエ調の「松葉杖の男」から始まるという意表をついたスタートから、「満月の夕」はもちろん、「風の市」「荒れ地にて」というメロウな名曲を経て「エエジャナイカ」「インターナショナル」で締めるというベスト・オブ・ベストな選曲。満員のホワイトステージの観客を手玉に取りまくり盛り上げる。なんとコール&レスポンスまでかましてしまうという堂々のステージング!らしくなくて笑えた。「なんか、俺ら人気バンドみたいやなぁ」という中川のMC、前にフジに出たときと同じ事言ってたよ。単独で観るときいつも思っていた、こんなに楽しいのになんでお客さんはあんまり盛り上がらないんだろう?という不満が解消できて本当に良かった。
ライブが終わったあと、前のほうにいる奴らで円陣組んでギャーとかウォーとかありがとーとか叫んだりハグしたりしてから、皆方々へ散っていった。こんな事が自然と起きるのも楽しいね。いやアホだよ、アホアホ。踊らにゃ損損。ビールを飲んで宇宙へ行こう!

渋さ知らズのようにこのフジでの人気をファン層に取り込んでいって欲しいものだ。けど無理なんだろうなぁ。そういうことが上手くできない不器用さもこのバンドの好ましいところではあるけど。








汗だくになりながら、グリーンステージへ這い戻る。途中でビール2杯補給。グリーンステージ後方で、YOU-Zら旧友と合流。しばしアホ談義。
している間に、くるり 開始。


話しながら聴いていたのでステージはちゃんと観ていないけど、予想以上に良かった。貫禄すら感じさせるどっしりとした着実なパフォーマンス。グリーンステージのようなでかい場所でやっても全く違和感のない、スケールのでかい音。数年前にヘブンで変態ゴッコな自慰ライブを演って客をケムにまいていたのが嘘みたいだ。(あれはあれで面白かったけど) 
凄いのは、「東京」みたいな初期の青っくせえ曲を、懐メロとしてではなく、新鮮に歌うことができることだ。本当に誠実で良いバンドだなと再認識できた。









疲れていたので、そのまま休憩のつもりで期待せずにBeach Boys を観る。


うーわーバンドがへったくそ。聴いてらんねえや、と思ったのは最初の曲だけ。2曲目からちゃんとコーラス付けはじめたらアラ凄い。いつもCDや街角のBGMで聴くあのビーチボーイズになってしまった。舐めていた俺が馬鹿だった。一級品のエンターテイメントだ。ベスト盤のような選曲(ブライアン主導のペットサウンズ時代からもやっていた)で、老楽男女みんなニコニコ踊ってた。今までへとりと座ったり寝たりしていた人たちが一斉に立ち上がり、思い思いに踊っていた。ソウルフラワーのライブでの踊りも、ビーチボーイズの懐メロ大会での踊りも、どちらもただただ楽しいという事から自然に起こった踊りだ。こういう、人が回りの目を気にせずひたむきに体を動かす姿を見るのが俺は大好きだ。


手前にいた家族連れが、子供もお母さんもじいちゃんもみんなでシャボン玉吹きながら踊っててよう。


写ってないけど、じいちゃんばあちゃんっぽい人もいたから、たぶん家族3代揃い踏み。


もうなんだか泣きそうになったよ。








YOU-Zたちと別れて、Beach Boysの「サマータイムブルース」を横耳にしつつ、昨日観てサイコーだったヨンダーマウンテンを観る為にひとり奥地へ向かう。向かう途中にあるキッズランドで、Wさん一家を発見。ご無沙汰でーす、あーお子さん大きくなりましたねえ! お子さん@2歳がビニールプールに入っているのでバシャバシャとじゃれていたら、水が顔にかかっちゃって泣かせちゃった。なんとかなだめようとする、が、なだまらない。そのまま去る。ごめんよWさん(;´Д`)
 






走って走ってYonder Mountain String Band
丁度始まるところ。

小雨降る中、皆ドヒャドヒャ盛り上がる。国内盤のCDすら出ていないような、マニアックなブルーグラスファンじゃないと存在を知らないバンドでも、音さえ良ければ盛り上がる。
メロディは人懐っこく、サビでの見事なコーラスは田舎くさい。でもどの曲もこの曲もチャキチャキと踊れるツボを押さえている。Shake it ヽ(´ー`)ノShake it そしてどの曲も一番のサビが終わったあたりから、マンドリンやらバンジョーやらをテレテレテレテレテレと激テクで早弾きして、ワシワシとヒートアップする。これが滅茶苦茶トランシーなんだ。ソロが終わって、そのままのテンションで再び歌へ突入して突っ走る。2番のサビは1番より荒げて歌ったりして、なーんだよおっさん達パンクじゃんかよ。格好エエ。きんもち良くて我を忘れて踊る。いいなあ楽しいなあ。楽しくて死にそうだ。前にいた外国人のおっさんが手にもったビールをバンバン振り回して俺にかかりまくり!我を忘れ過ぎだよおっさん!まあOKOK!いっそ頭からかけてくれ! 

楽しく踊って、あっという間に終演。いや最高だった。こんなヘンなバンドを呼んじゃうのがフジの凄いところだ。フジでこうして観なければ一生知らなかったと思う。ここまでのフジベストアクト。





ここでマサ子さんとその友達と合流。一年振りで盛り上がる。一緒にビールで乾杯。タイラーメン喰う。グリーンカレーとピザ食う。うまし。でも喰いすぎ。
マサ子さん達がお目当てということでラブサイケデリコを観た。イカモノだなぁ。音は結構良いんだが、巻き舌で英語の歌を歌ってんのがいかん。洋楽がダイスキで仕方ないって感じで微笑ましいかなぁ?と寛容な気持ちになろうともしたけど「Like a Rolling Stone」のカバーを演ってこれまた酷いなー。
なんて思っていると、マサ子さんの連れが体調が悪そう。医務室に連れていく。マサ子さんは対処を俺に任せてそのままラブサイケで踊っていた。このヒトデナス(´ー`) 医務室でその子に体調を聞くと、下戸なのに調子乗って飲んじゃって気持ち悪くなったとのこと。大丈夫そうなのでライブへ戻る。





そのままホワイトステージでSouliveを観る。


うわっ熱気あんな。ファンキーファンキー。CDはクソつまらないので全然期待してなかったけど、これは思わぬ収穫。ありきたりなジャム系フュージョンバンドで留まっていないのは、激テクのキーボードに拠るところが大きいとみた。ひとりでシンベと上モノをバキバキ引きまくって、バンドを引っ張りまくってる。他メンバーのスキルも高いけど、このキーボーディストは格が違う、天才だ...






マサ子さん達と別れて、ひとり最奥地へ。
Los Lobos
滅茶苦茶期待してひとり奥地へ来てみたが、正直人は少ないんだろうなぁと思ってた。行ってみりゃ、驚く位の集客だよ! ニューオーダーやシガーロスを蹴ってまでこんなに多くの人が!お前らアホだろ!ヽ(´ー`)ノ愛してるぜ!

メンバー出てきたうおおおおお


一曲目は「Done Gone Blue」からだったかな?興奮しすぎて覚えてないんだが、一発目のギター音がガチョーンと鳴った時点からしてもう
かっこええええええええええええええええええええ
鼻血が出そうだよ!
ライブが凄いのはライブCD聴いて知ってたけど、生は全然違うな。
ラテンのバンドだし、ベテランだから普通危なげない演奏すると思うじゃない? なのに、なにこの危なげをグリグリと丸めたような音塊は。結構テーゲーな演奏だ。リズム隊は死ぬほど上手くて旨くて、脂ノリノリで変幻自在。だけどギターと歌が乱痴気騒ぎだよ。ドヒャドヒャ。特に2本のギターがグイングインとグルーヴィーかつ凶暴すぎる。ジャムバンド的と言うには荒々しすぎる。さっき観たソウライブが大人しく感じられるぜ。


ああもう格好良いな
ラテンナンバーではギターをアコーディオンや鉄のギロに持ち替えて熱演してました
後半に演ったド名曲「Mas Y Mas」で盛り上がりは頂点に! ゲストメンバーとの息が合わずぐっだぐだになっちゃってるのに、音が混沌としたままぐちゃぐちゃと絡み合い、カタマリになってぐわわわっと押し寄せてきた。あんなもんやられたらこっちは踊り狂うしか術ないス。
アンコール1曲目は、なんとサブライムのカバー! そしてオーラスでは、ライブではまずやらないと噂されていた「ラバンバ」やってくれた! あの誰でも知ってる「アラバランバランバ〜」っていう陽気な曲ですよ。これがまたそれまでの演奏と変わらない荒々しくブリブリとした演奏、ドス黒くテラ光するようなラバンバで。すっげ。おっさん達すっげえよ。雨に打たれながら、夜遅くまで一番奥に残っていてよかった。

イエーイピースピース
ありがとう!








------------------
ほぼ終わりですが
もうちょい続きます

続きはまた


【更新履歴】
■8/6  出発〜Eddi Reader
■8/10 Chris Murray〜Gang Of Four途中まで
■8/16 Gang Of Four〜初日寝るまで
■8/20 31日起床〜Beach Boysまで
■8/21 Beach Boys〜los Lobosまで










前↓ 次↑


石井 | home