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■ 兄弟姉妹
「zzz」 「ありゃ、三鞍寝てるよ」 「まだ一時間しか経ってないのにな」 「一時間で10杯空にしとるのはどこのどいつだ?」 「?普通だろ」 「異常だよ。この底なし」 「とりあえず運んどくよ。このまま寝てても風邪ひくだけだし」 「一人じゃ重いだろう。ワシも手伝う」 「えー?いいよ。大丈夫」 「どう考えても社長の体格では大丈夫じゃないぞ」 「って言いながらすでに肩にしょってるし。さすが、高田はでかいだけあるなぁ」 「すぐ戻る」 「……社長、なんか残念そうに見えるのは気のせいか」 「だって残念だもーん」 「うわ、正直」 「三鞍の寝込みを襲うチャンスだったのにさ」 「わざわざ襲わんでも、アンタだったらいくらでも機会があるだろ」 「ちっちっちっ、酔ってて訳わかんない三鞍にちょっといたずらするのが醍醐味なんじゃん。わかってないなぁ」 「わかるか、そんな変態趣味」 「あ、そうだ。前から聞きたかったんだけどさ」 「何?」 「ドクターと私は兄弟になるのかな」 「は?意味わからんぞ」 「だから、三鞍を挟んで兄弟になるのかならないのかって言ってんの。もしそうなら知っときたいし」 「……!」 「意味わかった?」 「アホか」 「あれ」 「誰がアンタなんかと兄弟なもんか」 「違うんだ」 「当たり前だ」 「へぇー。ドクター、付き合い長いし、こっちが弟でも仕方ないかなーぐらい覚悟してたのに」 「念のために言っとくが、ワシは別にあいつと何かあったことは一度もないぞ」 「そうなんだ。ずっと好きなのに?」 「うるさい。そんな単純な一言で表せることじゃないんだ」 「ドクター、複雑だね。好きは好きじゃん。それだけだよ。あと、好きならだ……」 「社長は簡単すぎる」 「そうかな」 「そうだ」 「シンプルな方がよくない?」
2003年07月14日(月)
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