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■ 今夜は寝かさない(大富豪的な意味で)
ストライプスもそれぞれの部屋に戻り、部屋には二人だけになった。無事収録も終わったし。最後に儀武さんのトランプだけがベッドの上に置きっぱなし。 「これ、どうする?」 元々の部屋の主に向かって声をかける。 「あれ?長田さん置いてっちゃったんだ。明日朝渡しとくよ〜」 沖縄に着いた頃にはもう日が落ちていたから、まだまだ日に焼けてない白い肌がまぶしい。なぜか半分脱いでるし。 「あいちゃん、部屋戻んないの?」 「う〜ん……」 明日も朝早いから、彼女はシャワーを浴びてすぐ寝るんだろう。だからこその脱ぎかけなんだけど、半分酔った頭にはその細いお腹だけが輝いて見える。 「触らせて」 「え?何を?どこを?」 「お腹」 了解を得るより早く、後ろから忍び寄ってお腹タッチ。細いなぁ。白いなぁ。両手で包めちゃうんじゃないだろうか。普段、明るく元気な彼女からはあまり感じたことがない女性らしさ。酔っているせいか、南国気分で浮かれているせいか。めまいのように頭の奥がくらくらする。 「あいちゃん、酔ってるでしょ」 「うん」 明日の夜に、彼女は一足先に沖縄を発ってしまう。浮かれた夜は、今夜だけ。 旅の勢いにまかせて、今夜だけは。
2013年08月05日(月)
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