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■ 家族を作ろう
「お子さんですか、だって」 「何が」 「三鞍に聞かなかった?今日、千歳連れて歩いてたらさ、店の人に言われたらしいよ」 「それはつまり、親子に間違えられたってことか」 「そうそう」 「やけに機嫌がよかったのはそのせいか……」 「で、どっちなんだ?」 「うおっ!」 「聞いてたんだ、高田」 「聞いてた」 「一心不乱に麺食っとるから聞いとるようには見えんかったぞ」 「で、何がどっちなの」 「三鞍は、母親か父親かどっちだ?」 「……」 「なるほど、親子ね」 「普通に考えたら母親だろ」 「そうだねぇ。父親にしてはちょっと子供っぽいし」 「聞いたか、高田。三鞍は母親だよ」 「母?なら、父親は誰だ」 「誰って、千歳は別に実の子じゃないから……」 「いや、ちょっと待って。この際、むしろ父親は私じゃないかな」 「なんでアンタ?」 「だって三鞍はかわいい部下だよ。で、その部下のかわいい子供は私の子供も同然。三鞍が母で父親がいないなら、その役目は上司であるこの私が」 「異議あり!!」 「むっ!」 「そういう理屈なら、ワシにだってある。三鞍とは古い付き合いだからな。忙しくて手が回らないところは、友人としていくらでも手を貸す準備はできとる」 「うーーん、なら三鞍と子供ができるくらいいろん……!(後頭部に何かがヒット)」 「三鞍。千歳と出かけてたんじゃないのか」 「今帰ったとこ。何の話?」 「?話の内容知ってて社長をかち割ったんじゃないのか?」 「いや、なんとなく虫の知らせで」 「そ、そうか」 「そうだ。思い出したぞ」 「何を」 「昔の人の言葉で、母は強しっていうのあったよな、ドクター」 「んー、あったかも」 「三鞍は強い!まさにこのことだ」 「その強さは、母の強さとは違う気がするけどな」
2003年07月07日(月)
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