池ポエム
ハンス



 正しくない髪の毛講座

 「陸ちゃんさぁ」
 「ん?」
 「この辺が……」
 「な、何?いきなり頭なんか撫でちゃって」
 「あ、嬉しそう」
 「べ、別に」
 「まぁ、頭ぐらい言ってくれればいつでも撫でますよ」
 「結構です。で、何」
 「髪の後ろっかわがさ、短くなってない?」
 「なんか描きやすいから、とかいう理由で短くされた」
 「描きやすいって……」
 「というのは置いといて、いい加減うっとおしかったんだよね。寝ると色んな方向にはねるしさ」
 「一応言っとくけど、短い方がはねやすいんだよ?」
 「えっ!」
 「誰に言われたの」
 「浅葱が、なら短くすればいいだろって」
 「浅葱はねぇ。あれは髪質が硬いから。陸ちゃんみたいな犬っ毛が中途半端な短さにしたらはねるわ」
 「髪質かぁ。考えてなかった」
 「佑なんか、ふさふさの犬みたいな髪でさ。撫でるとなかなか和むよ。あれは癒し系の髪の毛だね」
 「髪の毛ひとつで人一人癒すなんて偉大だなぁ」


2003年05月28日(水)
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