池ポエム
ハンス



 熊沢の一室で

「あのさぁ、柴田」
「何?」
「うちの部ってさ・・・」
「待った。部に関する根本的な疑問は一切受け付けないよ」
「(笑)なんでよ」
「だって、きっと聞かれても困ることばっかだと思うし」
「別に柴田に何でもかんでも答えてもらおうとは思ってないって。あんた、ここの主じゃないんだし」
「あ、そう。なら聞く」
「今年の新入部員、全部で何人だっけ」
「それ」
「どしたの?」
「ただ今、目下のところ集計中。めんどくさいんだ、これがなかなか」
「どれどれ。うわ、何そのゴムで束ねた紙切れ」
「入部届。これ出した人は正式に部員。数えればいいんだけど、後から遅れて出す人とかいるからねぇ。今集計してもまた増えてくし」
「あーそういや、私も最後まで迷ってたっけ」
「舞衣も?」
「も、ってことは、柴田も?」
「色々見て回ったんだけどね」
「私もそう。最後まで水泳部と迷った」
「・・・全然方向性違うじゃん」
「方向性なんか統一して部活選びしないわよ。とにかく、あの時は迷ってたの」
「へぇ。こっちにした決め手は?」
「なんか、気付いたら入部届出てた」
「は?」
「仮入部ん時に誰かアルコール持ち込んでた先輩がいてさ。飲まされて意識なくなって、入部届奪い取られたみたい」
「そ、それって・・・学校に知れたらとてつもなくやばい状況だったんじゃあ」
「だからあの日は鍵かけてたみたい。ドアに」
「・・」
「どうした?」
「3年の先輩たちに比べたら私らはおとなしい方かもね」

2002年04月11日(木)
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