どんぐり1号のときどき日記
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某所で見たコメントなのだが、マニアと一般人の差が良く出ているのでちょっと気に入った。
★キング・クリムゾンの40周年記念「宮殿BOX」です。 ★でも、テイクが違うとは言え、どれを聞いても「宮殿」なんで、マニアじゃなければ絶対買わないでしょうね…。 ★ビートルズのBOXのような誰もが欲しがるアイテムじゃありませんよね!
ちなみに記念ボックスとは「クリムゾン・キングの宮殿」のテイク違いが6枚入っている、お高い物だ。そして確かにマニア以外には、オリジナルとの違いなど関係ない、どれを聞いても皆同じなので(真面目な話、へたをすると何が違うのか判らないかも知れない)、どうでも良い話なのだ。マニアとの違いは「どれを聞いても同じかどうか」なのだと、改めて思ったのである。
ロック好き(音楽好きなら誰でも同じだが)にとってヴァージョン違いは、製作過程から発生する違い、完成後の修正による作者の心変わりや確執など、色々な事が判って楽しい事が多いし、また色々な意味で勉強になるものなのだ。 それが商売になるかどうかを見極めるためにも、音楽関係者は勉強が必要なのだが、現在は無能な人が多いのかあまりこういうのは前面に出て来なくなった。もっともそういう文化のためにブートという物が必要な場合もあるのだ。 音楽産業からブートをなくしたいと思うなら、関係者はリスナーが何を求めているのか、もっと勉強すれば良いだけの話なのだ。
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