どんぐり1号のときどき日記
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| 2010年06月21日(月) |
「LOVE SYNC DREAM」ゲット |
会社帰りにTSUTAYAへ寄る。雑誌程度ならそこそこ置いてあるのだ。
そんな訳で、発売日通りに「映画秘宝」購入(関係ないが、初期の「ファンロード」は、発売日が1週間や2週間遅れるのは当たり前だった。毎回毎回「ついに廃刊か」と誰もが思っていたのである)。 しかし今回の「映画秘宝」は表紙が凄まじい。なにせ目の前にあったのに、存在にしばらく気がつかなかった程だ。それほどにただのアイドル雑誌ではないかという感じの表紙なのだ。これはある意味で普通のセンスなのだと言えない事もないか…。そして今月は、裏表紙の広告以外でこれといった収穫はなかった。
この時に、捜していたのになかなか見つからなかった、藤原カムイの「LOVE SYNC DREAM」が一冊だけあったので即購入。ラッキー。 帰宅して早速読んだが、これは実に笑える。SF的なネタとしては特に目新しいものではなく、むしろ使い古されたものであるとも言えるが、ある閉鎖空間からの脱出がメイン・ネタだという事から判るとおり、これは間違いなくロード・ムービーなのである。だからキャラクターが良く出来ている。ヘンなキャラという意味で。
しかしこの本の内容は、日本人には何の違和感もないが(もちろん一般人には理解が難しいかもしれない)、海外に出すのはかなり難しいのではないだろうか。日本の戦後から現代にかけて展開されたB級文化の教養が必要なのだ。もう「インド人もビックリ」から「おだまり、シシカバブ」あたりまで、とにかくネタが縦横無尽に踊りまくるのである。 こんな日本独自のマイナー・ネタなど、熱心なオタクのフランス人以外には理解不能だろう。そもそも日本人ですら、ある程度の年齢と知識が必要な作品だ。 だが、ツボにはまるととんでもなく笑えるのも確かである。人は選ぶが、お勧めといっても良いだろう。
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