どんぐり1号のときどき日記
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2009年09月24日(木) 作家の質

 連休の後の会社というのは、本当に嫌なものである。しかも非常に忙しいのだ。

 そんな今日、あかいメガネさんが藤原カムイ個展のレポートをtoutubeにあげていた。
 写真をスクリーン・ショーのように展開して見せているのだが、その間隔が上手い。この手のはヘタにやるとイライラする事があるのだが、そのへんはさすがである。もちろん私にとっては内容自体が楽しいという事も大きいが、いずれファンなら誰でも楽しめる内容になっていると思う。
 なお今回の個展のコンセプトを教えてもらったのだが、これはある意味ジョン・ケージの「3分44秒」と通じるところがあると思う。観客の参加によって展示会を完成させるのだから。
 ただしこのコンセプトは誰でも出来ると言うものではない。ファン自体の質の高さも要求されるのだ。作家とファンの信頼関係が高度な次元で成立しないと、こんなコンセプトでの開催は不可能であるし、実際こんな事をできる作家などそう多くはないだろう。

 夜になってから「ノワール」の続きを見る。なんとなくそろそろ終わり近くなっているのだ。
 しかしこの手のアニメは、いかにハードなアクションがあろうとも、基本的には演出が少女漫画の構図である。特に「ノワール」はそれが露骨だ。これは「エヴァンゲリオン」の辺りから顕著になったと思っているのだが、だからこそみんなハマるのだ。これは俗に「赤いシリーズ」と呼ばれる物も同じなのだが、要は主人公が最終的に不幸から脱出できるのか、メインはそれである。
 そう、「試練」ではなく「不幸」なのである。これが良く出来た脚本や演出とは違う部分だ。不幸ならどちらに転んでも、実は観客は構わないため、だからこそ商品としての映像が成立する。
 そしてそういう物をみんなが喜ぶから、脚本も演出もどんどん質が下がっていくのである。


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