どんぐり1号のときどき日記
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| 2009年06月25日(木) |
「大正野球娘。」の2巻目 |
午後、どんぐり2号から「大正野球娘。」の2巻が出ているというメールが来た。 雑誌には近日発売としか書いていなかったのだが、雑誌発売から1週間もしないうちに出てしまったのである。大手出版社のはずなのに、何だか珍しいパターンだ。
しかし買ってきてもらった2巻目の内容は、1巻以上に面白いのではないだろうか。本当に若者を置き去りにした、いかにもの伊藤新平節が実に楽しいので、この調子でしばらく続けば「楽勝!ハイパードール」と並ぶ代表作になるかも知れないと思ってしまう(原作物だと難しいか…)。 ただ、若者を完全に無視しているのかと言えばそうでもないらしく、1巻目は増刷の運びになったのだという。なんだか不思議な気もするが、やはりこれはアニメ化の影響なのかもしれない。だとしたら知らずに買った若者は呆然とするかもしれないなぁ。 ちなみに増刷というのは、もしかしたら伊藤新平作品としては初の快挙ではないだろうか。
なお今回はなかなか面白い手法の話があって、現在のドキュメンタリー番組で当時が語られるという、きわめて珍しい演出になっている。 しかもその中に出てくる「あのUボートの心臓」と「現在の青山墓地にバラの献花」は、もしかしたらとんでもない展開が出来るという事を意味しているかも知れない。これによって大正の話が現代につながる可能性を残したのである(まあ編集が許すかどうかという問題はあるが…)。 だがそれを暗示する話の絵が表紙に描かれているというのに、コミックの腰巻きが邪魔してその部分が完全に隠れてしまっているのはいかがなものか。この部分には旧ソ連軍の戦車T-34が描かれているのだが、腰巻きで完璧に隠されている。意図的なのではないかと疑ってしまう程だ。とにかくこの戦車から始まる話が非常に面白いし、実は重要なのである。 なにせ一つだけ書いておくが、川島乃枝は第二次大戦中にドイツに協力した疑いがあるとして戦犯扱いされていたというのだが、さすがにこの展開は予想がつかなかった。さすがは伊藤新平だ。
問題は原作との乖離がどの程度進んで、どの程度まで許されているのかだが、我々のようなロートルならともかく、若者がとれだけ彼を支持するのか、全くの未知数だ。だがこれで人気が出てくれれば、もしかしたら「楽勝!ハイパードール 6.0」が復刻されるかも知れないので、是非ともがんばって欲しいものである。
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