どんぐり1号のときどき日記
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| 2009年05月11日(月) |
音楽寅さん、アビイ・ロード |
はかせから「音楽寅さん」届く。 正確に書けば、5月4日放映の「桑田佳祐の音楽寅さん〜MUSIC TIGER〜」である。この日は出かけていて見る事が出来なかったのではかせのご厚意に甘えたのだが、傑作と言われる番組なのだ。
とにかくロック・ファンなら話を聞いただけでも見たくなるのは必至で、何をやったかと言えばビートルズの名盤「アビイ・ロード」をほぼ丸ごと、ソラ耳化したのである。しかも途中でレコードのA面とB面を切り替えるという演出(この演出も判っている証拠だ)以外は、20分間ノンストップである。
ただのソラ耳化と全く違うのは、アルバムの構成そのままに、日本の政治を風刺した内容に仕立て上げているのである。これがいかに大変なのかは解説しなくても、容易に想像がつくだろう。なにせ元の歌詞に政治風刺の内容を当てはめなければならないのだから。 もちろん実質20分しかない番組ですべての曲をフルで使う事は物理的に無理であり、どうしても短くアレンジしなければならないのだが、ラストに向けてのメドレー部分は風刺と言う事を考えると、完璧と言っても良い。 しかもその内容が分け隔てなくメジャーな政党すべてを対象にしている点も素晴らしいし、その内容についても、本質的には間違いがない。 これを作ったスタッフは、もちろん大変な作業ではあっただろうが、絶対に楽しかったはずだ。もしかしたら「カノッサの屈辱」の残党も参加しているかも知れないと想像してしまう。
スタッフが優秀だったのに疑いの余地はないが、このソラ耳化の成功の要因には桑田佳祐という希代のヴォーカリストの存在も大きいだろう。彼独特の、日本語を英語っぽく歌ってロック寄りにするという方法論が、今回の番組では見事に生かされている。これがあるかないかで、全体が「アビイ・ロード」に聞こえるかどうかの分かれ目になるのだ。 ちなみに私はこの番組を見て、「アビイ・ロード」はやはり名盤だと思ってしまった。そのくらい桑田の歌い方が今回は生きていたのだ。もちん「アビイ・ロード」自体が今聞いても耐えられる程の歴史の名盤だというのもあるが、やはりこのバンクみ゛のキャストだからこそ成功したと言える。
是非とも再放送して欲しい、いやソフト化して欲しいと思うが、この内容ではやはり無理だろう。だが間違いなく一見の価値がある作品である。
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