どんぐり1号のときどき日記
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2009年03月24日(火) 飛ぶ物

 なんだか世間一般は野球で大騒ぎしているが、そのせいか成田空港での墜落事故の扱いが妙におとなしい。貨物輸送機の墜落だから死亡したのは2名なのだが、死亡者が少ないからニュースの扱いが小さいのか? などと勘ぐってみたりする。そもそもマスコミも株式会社だと考えればそれも判るが、本来は野球どころの騒ぎではないだろう。
 しかも事故で使えなくなったのは長い方のA滑走路なのだから、影響は計り知れない。本当に日本のマスコミというのは不思議だ。報道というものの本質を完全に取り違えているとしか思えない。

 そんないい加減なマスコミだから、『北朝鮮が長距離弾道ミサイルとみられる「人工衛星」を打ち上げた場合に備え、政府がミサイル防衛システムによる迎撃を準備していることについて、政府筋は23日「突然撃ってきたら当たるわけがない」と述べ、迎撃は困難との見方を示した。』などという本当に小学生並みのニュースを流したりする。
 まず、政府筋とは誰の事を指しているのだろうか。政府と政府筋と議員と役人とを使い分けるのは良いが、こんな重要な問題のソースを曖昧にするとは、社会を動揺させようとしているとしか思えない。もしかしたら予算獲得のために行われる役人得意のリークなのかも知れない。多分その可能性の方が高いだろう。

 そもそも現状のミサイル防衛システムを使って飛来するミサイルを無力化させる確率が低い事は、軍事関係では常識だ。特に相手が多弾頭だった場合は、かなりの被害が及ぶ事を覚悟しなければならない。北朝鮮というすぐ隣からの発射を確認してからこのシステムを稼働したところで、ミサイルを発射する前に着弾している。
 北朝鮮のシステムだから精度は甘いだろうが、だからこそ逆にどこに落ちるか判らない恐怖がある。例えば三沢を正確に狙えば、周囲には防衛部隊があり迎撃用の兵器もそれなりにあるので墜としやすいが、軍事施設の全くない地域に「間違って」飛んでいけば、もはや迎撃する事は不可能となる。

 こういう事情なのだから、当る訳がないと公表するのは、社会情勢に不安要因を注入してそれにより関係各省が予算を獲得しやすいようにする常套手段であると言わざるを得ない。昔から政府も役人も、本当に必要な情報は絶対オープンにしないものなのである。実際、1980年当時の旧ソ連に対する脅威論は、こういう不安材料の宣伝に他ならなかった。これは色々とその宣伝を見てきたから断言できる。今も昔も相変わらず、意味のない事で騒いでいるだけなのだ。
 いや、もちろん北朝鮮からの飛来には備える必要はあるが、それ以前に外交手段と諸外国を味方にするというその部分の方が大事だ。なにせ北朝鮮は非常に危険な独裁国家なのだから。


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