どんぐり1号のときどき日記
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| 2009年03月23日(月) |
スパルタカスはつおい |
先日、古本で安永航一郎の「頑丈人間スパルタカス」1〜2巻を買った。全4巻らしいが、2巻までしか置いていなかったのが残念だ。いずれ残りはどこかで探さなければならない。 元々彼の作品は「県立地球防衛軍」をリアル・タイムで読んでいて好きだったのだが、さすがに「火星人刑事」の頃には私の好みからだいぶ離れてきたので読まなくなっていた。しかしこの作品は各所のギャグも含めて、往年の安永節が色濃く残っており、かなり気に入ってしまった。多分現在の彼の作風との境目ギリギリの作品に位置するのだろう。
それはともかくとして、この作品内で一番驚いたのが、「シュート・フェンシング」の話だ。 知らない人のために補足すると「シュート・フェンシング」とはフェンシングと射撃をミックスし、どちらかが死ぬ事で勝負かつくというとんでもないスポーツだ(言っておくが、ギャグ作品である。当然主人公は当たっても死なない)。これは安永作品には良くある異常な設定だが、その何に驚いたかと言えば、主人公が相手の弾をよけるシーンである。よけるための方法が理論的(彼の作品なりに、だが)に書かれているのである。つまり「リベリオン」の先駆けである。 なにせ「リベリオン」の日本公開は2003年で、「頑丈人間スパルタカス」は1993年から連載が始まり、この話が何年だったのかは不明だが、本の発行年からすればリベリオンよりは確実に前だ。偶然とは言え、これはなかなか面白い。
しかしこの作品、当時としてはかなりヤヴァいネタも多く、DOS-Vパソコンを売っている謎の集団なんてネタは、地下鉄サリン事件の前だから出せたネタだろう。あるいは、見る人が見ればキャラクターのモデルが誰か容易に判るというのも良く通ったものだと感心する。 こういう恐れを知らないかのような捨て身のギャグが彼の持ち味の一つであり、私はこういう部分が大好きである。もちろんモンティ・パイソンの精神と通じる所があるのだ。
安永作品の問題点は、下品なネタがエスカレートしすぎるという部分だろうか。この辺のさじ加減で、私も好みが分かれてしまう。それがなければ、彼のセンスは好きなのだが。
品性の問題と言えば、話は変わるが、昨日バスの中で化粧をしている高校生らしき女の子を見た。バスの中での化粧など、精神的にはもう崩壊しているとしか言いようがないが、電車以上に揺れるバスの中で良く化粧など出来るものだ。その点だけ素直に感心する。ある意味、曲芸の域に達していると言えるかもしれない。 そして言わせてもらえば、服のセンスが悪すぎて、あれでは全体のイメージがジャージと大して変わらなくなっている。いくら顔を直しても、あのセンスではどうしようもないなぁ。
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