どんぐり1号のときどき日記
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今日も粗仕事。しかし昨日の仕事が大量に残っているので、けっこう忙しい。相変わらずヒマしているヤツも多いが。
昨日町中に出た時、「中春こまわり君」をようやく立ち読みした。 はかせのところで存在を知ったが、立ち読みどころか、そもそも本自体を全然見かけなかったのである。 立ち読みしただけでも、かなり感心してしまう凄まじい内容だ。その昔、リアルタイムで「劇画オバQ」を読んだ時は文字通り衝撃が走ったものだが、今回のこれもかなり凄まじい内容に仕上がっている。一見ギャグ仕立てにしつつも、内容はかなりシリアスにまとまっているのだ。 そもそも中年になったこまわり君がどうなるかの設定からしてシリアスだ。若い頃にバカをやった人間の本質などそうそう変るものではないのだが、それを明確に表したばかりか、そのバカさ加減と中年のシリアス加減の采配を、こまわり君というキャラクターをフィルターにして実に見事にまとめてしまった。それでいてギャグの配置もなかなか良い。
山上たつひこは、多分このテーマで小説を書きたかったのだろうと思う。だが同じテーマの小説は昔から数多く存在し、そんな中で目立つ事はかなり難しい。だから一度は止めたと言っていたマンガに舞い戻り、こまわり君を主人公にしたのは正解である。これなら山上たつひこにしか描けない作品になるのだから。 立ち読みだけで買っていない私が言うのもなんだが、これはお勧めである。
そして先月の20日に出ていたと一昨日知った「大正野球娘。」の1巻目も買っておいた。 原作があるせいか、伊藤伸平にしてはストーリー展開が曖昧で、キャラクター設定がおかしい部分がある。だが雰囲気は明らかに彼の作品だ。出演陣もハイパードール化してるし(木暮さんがいない)、特に若い読者を遙か彼方に置き去りにしてしまうギャグの連発など、このままいけばかなり面白い作品になりそうだ。 しかし原作からのテレビアニメ化が決定しているそうだが、そちらの絵は見事なまでにダメだ…。これでは大正の娘の雰囲気が微塵も感じられないのである。いや、伊藤伸平のマンガもそういう意味では大正を正確に描いている訳ではないのだが、少なくともスカートの丈が長いし、服装も多少は古い時代を表現している。少なくとも現在を露骨に意識させるパーツがあまりなく、これはかなり重要な部分だろう。 もっとも彼のマンガだという雰囲気が非常に色濃く出ているのが好ましい、というだけかもしれないが、とにかくうまく最後まで続いてほしいものである。
なおその昔、「侘びと寂び」を略して「ワサビ」というネタがあったが、このマンガには「努力と根性」を略して「ど根性」だと主張する件があり、これには笑ってしまった。しかもわざわざ注意書きで「ウソです」と書いてあるので、二度笑ってしまったではないか。かなり大きなお世話だが、妙に笑えるのも確かなのだ。 でもこう書いておかないと、信じてしまうヴァカ者もいるのだろうなぁ…。
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