どんぐり1号のときどき日記
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2009年02月26日(木) まるでDAICON FILM

 先日某局で放送された「長髪大怪獣ゲハラ」を見た。
 元々の企画が「みうらじゅん氏の遊び」という部分から発生しているので、パロディ映画としては非常に良くやっている、そこそこ楽しめる作品に仕上がっている。もちろんパロディというか、遊びだからこそ、皆が大真面目かつ丁寧に作っている。そうでなければこういう企画は成立しないのである。

 しかしまあ見事に過去の怪獣映画を彷彿させるシーンばかりだ。この映画、15分しかないが企画のみうらじゅんの意図は明らかに「大真面目に怪獣ゴッコをする」であり、そしてそれは見事に成功している。そもそも製作総指揮に樋口真嗣氏を呼んできた段階で、もうどんな作品になるかは明白だ。こういう遊びをやらせたら、旧DAICON FILMの連中がどういう作品を作るか誰でも見当がつくし、そもそも20年以上彼らのスタンスは何も変わっていないのだ。
 ポスターも開田裕治氏による昭和テイストあふれる物にしているし、出演者も呆れるくらいワザとオーヴァーに演技している。ただし昭和テイストなのは雰囲気だけで、やはり映像自体は平成ガメラ以降のものだ。もちろん予算の問題があるから比較する意味はないが、少なくとも平成ガメラ以降普及した映像表現になっている。

 今回は15分での公開だが、DVDで発売する時はカットした部分和加えて30分にするのだという。
 なんだか短い方がイメージが良いかもしれないという一抹の不安はあるが、放送した側としても制作費を回収したいのだろう。もっともその考え方は、民放ならともかくNHKとしては明らかに間違っているのだが。

 いずれこういう短い作品で遊ぶというジャンルは、やはり必要だ。今の世の中、才能があっても大作を撮らせてくれるような余裕は精神的にも経済的にもないのが実情である。そしてこんな時代だからこそ、まともな人を育てるためにも、短編枠がたくさん必要なのであり、もしマスコミが映像文化というものを考える知能を少しでも持っているら、早急に動くべきなのである。


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