どんぐり1号のときどき日記
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| 2009年01月26日(月) |
「パール・ハーバー」のメイキング |
昨日買った「パール・ハーバー」のコレクターズ・エディションの特典映像をちまちまと見る。 13時間以上あると書いてあるが、明らかにムダな映像もあり、この辺にも「パール・ハーバー」という作品の本質が現れていると思う。いずれこの映画、作品としては本当にカスなのだが、戦闘シーンについては今時の映像なので、ビハインド・シーンがそれなりに見たくなるのである。最近のハリウッドの作り方という意味で、多少は参考になるだろう。 もちろんケイト・ベッキンセイルが好きだから、中古とはいえこの作品を買ってしまったという部分は確かにあるのだが…。
しかし本編を見た時にはてっきりCGIのみでの処理だと思っていたシーンが、実は実際に人間をワイヤー・ワークで飛ばしていたりして驚く。もしかしたらハリウッドといえども、自分が考えているよりCGIの利用は少ないのかも知れない。やはりCGIだけでは処理が難しい部分がまだまだあるのだろうし、予算や時間の問題の方もある。そもそもCGIの部分は、映画館では判らなくてもソフト化されて自宅の小さい画面で見ると、違和感が明確になる。 どれだけ精密になっても、人物のように現時点ではどうやっても馴染めないもの、メカニックの処理は素晴らしくても演出がおかしいから一目で実物ではないと判るもの、根本的に動きがおかしいもの、といろいろあるが、やはり画面が小さくなるとストレートに違和感がはっきりしてくる。 そういう意味でも、実物とCGIを一緒に使う事で、コストも手間も抑えられる部分があると推察できる。
なお「パール・ハーバー」の制作費は1億3,000万ドル強だが、そのうちILMに支払ったのは3,000万ドルだそうだ。もちろんほぼポスト・プロダクトの部分であり、それに映画一本作れるだけの金が投入されているのだから、あらためてとんでもない金額のカス映画だという思いが強くなる。それでもヒットしたのだから、観客の質も問われるのは当然だ。 どうも最近は結果が全てという風潮が強いが、こんないいかげんな映画がヒットしてしまうのは、異常な事態だ。そんな結果を導く連中はどうかしている。それでいて日本では「ダークナイト」がヒットしないのだから、やはり今の日本には映画を観る事が出来る人間が減りつつあるという証拠だろう。
ちなみにあの「リベリオン」は、制作費が2,000万ドルだ。カート・ウイマー監督は、とにかく金がなかったので望みどおりのセッティングで出来なかった部分もあるし、最終的には時間との戦いになったと語っている。やはり金は、かなりの部分の問題を解決してくれるのである。 しかしどうしてマイケル・ベイが100億ドルものカス映画を作れて、カート・ウイマーには2,000万ドルしか与えられないのだろう。世の中上手くいかないものだとつくづく思う。マイケル・ベイという人のスタイルは、明らかに映画向きではない。どう見てもテレビのシリーズ物の編集版にしか見えないのである。しかもなんというか一本筋が通っていない。もしかしたら庵野なんかと同じタイプなのかもしれない、と思ってみたりする。
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