どんぐり1号のときどき日記
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2009年01月17日(土) 「北国の帝王」も出る

 ついにDVDで「北国の帝王」(1973)が出るとアナウンスがあった。
 公開時に映画館で観てから35年、ようやくのソフト化だ(と思うが、VHSのテープで出ていたかどうかは曖昧だ)。発売は3月6日の予定になっている。

 知っての通り、ストーリーは「列車にタダ乗りしようとする失業者(ホーボー)と、それを見つけては殺してしまう鬼車掌の、列車上での死闘」という、要はそれだけの話である。それだけで2時間を持たせている訳である。だがこれを映画館で見た時のインパクトは凄かった。斧だのハンマーだので殺しあうから、痛みが想像できてしまうし、後味はそれほど良くないし、人によっては嫌な映画になるだろう(私にとっては「ディア・ハンター」(1978)のロシアン・ルーレットがそうだ。この映画はもう見たくない)。
 でもホーボーの代表者がリー・マーヴィン、鬼車掌がアーネスト・ボーグナインという布陣がもうタダモノではない。彼らが知力、体力の限りを尽くして一対一の決闘のように戦うのだから、少なくとも映画館で観た時の迫力は凄かった。タダ乗りと言っても、もはや金の問題ではなく、男の意地なのである。相手をいかに欺くか、あるいはいかに叩き落すか、ただそれだけなのである。それで相手が死ぬかどうかすらも関係ない。
 はたしてこの迫力が、映画館ではなくソフトで再現できるのか、その部分が非常に楽しみではある。

 なおこの映画、元々はペキンパーが作るはずだったらしく、彼自身が脚本も手がけている。だが最終的に他の人間に渡ってしまい、こういう映画になったのである。これはこれで凄い映画だが、ペキンパーが撮ったらどうなっていたのか、もはや望むべくもないが、それも興味がある。

 ちなみにアーネスト・ボーグナインという役者を意識したのは、中学の時に観に行った「ウイラード」(1971)が最初で、次にこの映画となれば、とにかく恐ろしく嫌な奴の演技をさせたらが右に出るものはいないのではないかと当時は容易に信じられた。だからその後名画座で「ワイルドバンチ」(1969)を観た時に、意外といい奴の演技も出来るんだと感心したものである(順序が逆である)。
 さすがに「超音速攻撃ヘリ エアーウルフ」(1984〜)での好々爺はちょっと馴染めなかったが、もしかして途中で化けるのかもしれないと期待していたら、結局最後まで変わらなかった。ただし時々、往年の悪役の目つきになる事はあった。その辺はさすがで、やはりただの好々爺ではないのだ。

 今年は「大陸横断超特急」(1976)と「北国の帝王」という長年待っていた作品がソフト化されるので、とても楽しみである。長生きはするもんだなぁ…。


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