どんぐり1号のときどき日記
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NHKで「七瀬ふたたび」が始まった。 原作の3部作は大好きな小説だが、現在のNHKには期待していない。木曜のNHK20時という枠でどれだけ面白いSFドラマになるかと言うと、傑作にはなりえないのは目に見えているからだ。あとはその枠内でどれだけマシになっているか、だけである。 そもそもこの時間帯で面白いSFドラマがつくれるとは誰も考えていないだろう。結局は1979年にやっていた、多岐川裕美主演の少年ドラマ・シリーズが、実は原作に一番近い傑作である。少年ドラマと銘打っているが、あそこまでシビアな作品になるとは、当時は本当に驚いたものだ。
それに比べれば20時前後のドラマ枠というのは、金の無駄遣いかもしれない。後世に残る作品などまずないし、あっても「天下御免」のように抹消されてしまうのがオチだ(というか、この作品が全話放映されたという事自体が奇跡に近い)。 いずれ私が今回の七瀬に注目しているのは、単に川井憲次が音楽を担当しているという、ただそれだけだ。そこそこ出来が良ければ、サントラが出たら買うだろうが、多分NHKでの仕事では、ごく普通のBGMだろう。 と言いつつも、とりあえずは見てしまうだろう。七瀬なのだから…。
ちなみに、多少予算のあるこういう時間帯の作品ですらまともな物がない状況で、2011年の地上デジタル完全移行をする意味が全く判らない。いや、何のためにやるかは充分判っているが、少なくともソフトの充実という意味では何の役にもたたないのは明確だ。 そもそも、ひと足早く多チャンネル化を果たしているCATV等は、過去の名作を流すだけならまだましで、新しく名作を作り出す事もできず、経済活動の大元の実績すら上がっていない。ソフトという観点から見れば惨状であるといえる。 つまり地上デジタル移行はこれと同じ事なのだ。チャンネル数を大幅に増やしたところで、予算が多くなるわけではない。経済活動という観点から見ても、最初から限られた枠内の金を奪い合うだけでしかないのは明白だ。 そんな状況で、ソフトとして名作が出来る可能性は限りなく低い。年に1本あればマシなところだろう。
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