どんぐり1号のときどき日記
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2008年08月08日(金) 2回目の「スカイ・クロラ」

 2回目の「スカイ・クロラ」である。
 本当は富谷に行きたかったが、昇格試験を控えた連中の原稿があまりにしょぼく、上司から各課長、支店長まで動員して発表用原稿の書き直しをしている。船頭多くして船進まずという言葉を知らないのだろう。私に言わせれば、こんなもの、そこまで時間をかけなくてもまとまるのだが。
 そして結局それらの大量の仕事のパックアップにこちらが時間をとられてしまうのだ。

 それはともかく、結局は名取のワーナー・マイカルでやる21時30分にしか間に合わないと判明し、そちらへ走る。富谷と名取では方向が正反対なのだ。
 始まってすぐ、最初からこっちに来れば良かったというほど、カスのコロナとは音響が違う。もう違うなどという生易しいレヴェルの問題ではない。全くの別物だ。冒頭の空戦の迫力がまず違うし、ワイン・グラスを置くような繊細な音も別物だった。太い音も細い音も、また色々と混じっている音も、かなりきれいに聞き取れた。
 気になっていたガヴァメントの発砲音も、閉鎖空間で爆発音が圧縮されて金属音に近くなるあの音が、ちゃんと再現されて聞こえたので満足した。やはり押井監督は、音に関しても全然手を抜いていなかった。さすがである。
 しかし効果音にしっかりと「アヴァロンのキーボード」とかが使われており、ちょっと笑ってしまった。戦略地図の効果音にも何気なくアヴァロンを使っていたが、これらはスカイウォーカーにもなかったのだろう。確かにあのキーボードの音は「アヴァロン」の時、イメージに合う音がなく自前で作ったはずだが、結構良い感じの音なのだ。実際に使えるようなソフトを出してくれないだろうか。

 いくつか発見だったのは、ラスト・バトルで優一のセリフ字幕が「ティーチャーを墜とす」になっていたが、言葉では「I kill my father」だった。これで神話時代から現代まで脈々と続く父親殺しのテーマが明確になっていた訳である。
 またこの時の優一とティーチャーのドッグ・ファイトが、明らかに航空工学を無視しているのが判った。優一は背後に付いたティーチャーをかわすため、散香でコブラの機動をかける。だがやり過ごすはずのティーチャーがいない。横を向くと機種をまっすぐこちらへ向けたスカイリィがいる。そして機種を散香に向け距離が一定のまま周囲を回っているのである。これはありえない機動だが、本にはラストは物理的にありえない機動をさせていると書いてあり、これの事だと納得する。ただし意図はよく判らないが。

 ちなみに今回の観客は30人ほどだったが、エンドロールが始まっても誰も席を立たず、全員きちんとラストの映像まで見ていたのだった。よしよし。
 こうしてまた満足して席を立ったのだが、終わって0時近いのにいい加減ポニョの歌ほ流すのはやめて欲しい。あの鬱陶しさは、もう犯罪一歩手前だろう。

 いずれ、「ウルトラヴァイオレット」の時にも比較して感じていたが、コロナの音響はどうしようもないほど劣悪だと確認できた。あそこは以後、絶対に行かないと心に決めたのだった。

 そして今日も絵コンテ集は入手できなかった。


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