どんぐり1号のときどき日記
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2008年06月20日(金) 手話手話〜

 会社でちょっと前に聾唖者を社員として入れたのだが、今になって突然、支店長が手話の講座に出てこいという。相変わらずの付け焼刃だ。
 こちらとしては20日のしかも金曜に、ほぼ一日潰すのは迷惑なのだが、所詮は営業上がりの支店長にそんなことが判るはずもない。もともと営業上がりだけが上にいるというのは、企業としては良くないのでる。

 まあそれはともかく、そういう訳で手話講座に参加したのだが、結果として手話や聾唖者に対する考え方が判ったのは収穫だと言えるだろう。
 例えば聾学校では手話は教えていないというのには驚いた。口話をメインとするので、手話は先輩等から伝達されるのだという。なんという非科学的かつ非効率的な話であろうか。だから聾唖者のほとんどが手話を使える等と考えてはいけない訳で、むしろ手話を使えるというのは、実は特殊な事であると考えた方が良いのである。
 いずれ手話は使えるにこした事はないが、筆談、空字等を併用する事を前提にしなければいけないのである。
 あと、文字を漢字で覚えているので、例えば宮城県の「わくやちょう」といってもピンとこないが「涌谷町」と漢字で見せるとすぐに判るという事もある。

 しかし緊急時の放送では、音声情報がほとんどで、目で見て判る情報などたかが知れているのだという。
 確かに電車やデパートの中だと、放送が一番手っ取り早いし経費もかからない。だが聾唖者にはそれではなにが起こっているのか全く判らないので、最終で気に一人だけ取り残されてしまう可能性もある。今回の講師は実際それで電車に取り残された事があるそうだ。
 いずれこういう役に立つ話も聞けたし、無駄ではなかった講義だった。ただほぼ一日というのがきつかったが。

 ところで実技で出身地と年齢を手話でやってみるというのを全員がやったのだが、指の動きに熱中するあまり、つい本当の年齢を示したら「ええ〜」という声が周囲から一斉に上がってしまった。どうやらウケたようだ。


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