どんぐり1号のときどき日記
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| 2008年05月22日(木) |
新たな「ライフ・オブ・ブライアン」 |
ちまちまと「殺戮のチェスゲーム」を読んで、ようやく下巻に突入したところである。反撃開始だが状況は相変わらず絶望的である。ハラハラ、ドキドキ…。
とか言いつつ、昨日届いた「モンティ・パイソン/ライフ・オブ・ブライアン」をつい見てしまう。やはり色々と気になってしまうのだ。 今回あらためて見ると、彼らの映画としては実に良くまとまっている。あまりに良くまとまっているためか、パイソン映画としては一番稼いだ映画となっているそうだが、個人的には「ホーリー・グレイル」が一番好きな映画だ。なぜなら彼らの映画の中で、一番きれいに映画を破壊しているからだ。支離滅裂ではなく、映画の文法を破壊しているのである。 別にゴダールほどの革命的表現方法ではないが、公開当時のボンクラ人間だった自分には、実にぴったりとハマったのである。
それでも「ライフ・オブ・ブライアン」の価値は、宗教を徹底的におちょくっている点にある。しかもキリスト教をストレートに、である。これはチャップリンがナチス全盛期に「独裁者」を作った以上に勇気がある行為だ(無謀と言ってもいいかも知れないが)。少なくとも一度は見ておいて損はない映画だろう。
しかし今回のDVDを見て驚いたのだが、なんとボカシが全然入っていないのである。 このシーンでは宗教のバカバカしさ(無意味に信じる愚か者)を揶揄しているのであり、露出には非常に重要な意味がある。それは判っているのだが、日本の映画館と言う環境でずっと育った身としては「本当にいいのか?」と思ってしまったのだった。 ただ、ボカシ自体は映画の中で不自然な存在なので、これを見るとボカシの存在は映画の流れを著しく阻害しているのが良く判る。つまりボカシを入れる事で、わざわざ違和感を生む原因になってしまっているのである。このソフトを見る事で、キューブリックが「時計仕掛けのオレンジ」のラストで行った(と言われている)シーンについて、意味が本当に理解できたといえるかもしれない。 そういう意味では映画の勉強になっているのだが、いずれ驚いたのは事実だ。
こうなると心配なのは、このDVDの行方である。発売禁止、回収騒ぎなんて事にならなければ良いが。というのは表向きで、買ってしまったからあとはどうでも良いや、と思っているのは秘密だ。多分全国1000万人のパイソニアンは全員そう思っている事だろう。 なにせもし回収騒ぎになっても、現在所持していないと言う理由はいくらでも考えつく。
曰く、「失くしました」「食べてしまいました」「このDVDは、心臓麻痺で昨夜亡くなりました」「M78星雲へ帰ってしまいました」「地球を救うため、太陽に突入しました」「オキシジェン・デストロイヤーで骨だけになってしまいました」「なお、このDVDは自動的に消滅しました」「サンダーバード2号が来て、持って行ってしまいました」「プラズマ火球の直撃で蒸発しました」「バカ歩きしながら、家出してしまいました」等々…。
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