どんぐり1号のときどき日記
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2008年02月28日(木) スケバン刑事

 ようやく「スケバン刑事 コードネーム麻宮サキ」を見る。実につまらなかった…。
 つまらない最大の理由は、監督の深作健太がヘタだという事に尽きる。ただしヘタなのは、彼がテレビ版の「スケバン刑事」に愛着がないため、あのシリーズがヒットした本当の理由を充分に理解していないのではないかと思われるのだ。

 ヨーヨーもCGIを使っているのでどういう表現でも可能なはずなのに、全然迫力がない。元々ヨーヨーを武器にするのだから、カット割や演出で上手くごまかさないと物理的におかしくなる。その物理法則が全然理解できていないのに、カット割をあまり考えずに延々と見せるから、どうしても違和感が出てくるのは当然だ。
 こういう部分でも、昔のテレビ・シリーズを研究していないという事が判ってしまう。

 そして四代目麻宮サキを時限襲名したという設定の松浦亜弥は、想像以上にヘタだった。これはキャスティングの失敗だが、キャストが決まってしまった以上、なんとかするのが監督の手腕だろう。
 さらにこれほどセーラー服の似合わない女優というのも初めて見た。映画という虚構の世界なのに、清楚な色気が皆無なのである。私は元々セーラー服には、愛着も妄想も理想も持っていないのだが、服装から来る役柄というのは、描き方によってなんとでもなるものなのである。それが出来なかった深作監督は、やはり題材を選んで映画を撮るしかないのだ。

 なお最も意外だったのは、長門裕之が出ていた事だ。テレビ・シリーズと映画版のすべてに出演しているのは彼だけという、とんでもない人物だが、限定とは言え四代目襲名となると、出さない訳にもいかないだろう。つまりこれはテレビ版の続きという事になるからだ。それだけにこの映画の出来にはガッカリしてしまう。 
 なおこの映画のムックで彼は、完成度を聞かれて「あややのファンにはいいだろうけどね」と、露骨に完成度が判るセリフをはいているあたり、流石はベテランである。


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