どんぐり1号のときどき日記
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| 2007年11月25日(日) |
フィルム・システムの余命 |
特に何をしたという訳でもないのに、三連休などあっという間である。 思うのは、平日は何をするにも時間が足りないという事だ。夜に本を読んでいると、あっという間に2時を過ぎるが、たまにならともかく平日にいつもこんな事をするのは少し苦しい。
それはともかく、先日買った「カメラマン」を読んでいたら「12月20日をもって『コダクローム』の現像受け付けは終了する」と書いてあった。 以前何度か使った事があり、確かに良いプリントが欲しい時の選択肢の一つになるだけの品質だった。フィルム撮影という事自体は贅沢を言わなければフジカラーが当分は大丈夫だし海外のメーカーの物もあるが、ハイレヴェルの現像の幅が狭くなるというのは残念である。いくらアマチュアでも、毎回その辺のオートプリンター任せの店に出すと言う訳には行かないのである。 これで日本におけるフィルムというシステムの崩壊は間近になったと実感してしまう。
そもそも、企業の論理からすればいずれフィルムの単価が大幅に上昇するのは目に見えている。それ以前に、現像所の縮小は現実に進んでいるし、フィルムの入手経路も少なくなっている。こんな状況の中では、写真を撮る側として近いうちに嫌でもデジタル一眼にシフトしなければならなくなるのは当然だ。日本の企業は、ある方向に動き始めると本当に早いし徹底しているのだから。 例えばジャンルは違うがソニーのDVDシステムは、ブルー・レイを推し進めるために現行のDVDプレイヤーの生産を終了した。はっきり言えば旧システムの切り捨てである。事前のアナウンス期間も短かったし、救済策もない。だがこれが現在の日本の企業の代表的な姿だと言える。
カメラの世界はここまで急ではないし、キャノン、ニコンという二大勢力があるとは言え、コニカ・ミリルタをソニーが吸収してしまった現在、今後のカメラ界にソニーの考え方が及ぼす影響は皆無ではないと考えるべきだろう。なにせここ3年ほどでフィルム・カメラの新作はニコンしか出していないのだから、全てデジタルにシフトするのは時間の問題なのである。
だが恐ろしい事に、2年前のデジタル・カメラがもう廃盤になっていたりするのが、デジタル機器の問題点なのではある。この販売サイクルの短期化はなんとかして欲しいものだ。 結局これが、戦後日本の経済成長を進めてきた連中の作った、最終的な日本の姿であり、ヨーロッパの考え方は見事なまでに駆逐されてしまったという事である。戦勝国アメリカと全く同じ社会になったと言う事だ。
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