どんぐり1号のときどき日記
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2007年06月01日(金) 宣伝がヘタ過ぎる

 先日「トランスフォーマー」のマスコミ向けショート・ヴァージョンの試写会があったとテレビで言っていた。
 だがスピルバーグらしく、現在公表されている映像以外は公表しないとの事で、今回の試写会では入場者の携帯を預かり、カメラの撮影も一切禁止という処置だったらしい。

 だがこれで今のマスコミに、説得力のある宣伝ができるのだろうか。
 映画の魅力を言葉だけで説明できる人は、もうマスコミには存在しないような気がする。映画を愛してなおかつ発言力と影響力のある評論家は淀川長治氏が最後だったのかもしれない。少なくとも今のマスコミでは何の役にも立たない。

 むしろこういう宣伝は、一般の人を上手く使った方が良い時代になってしまったのだ。
 もちろん一般と言うのは、文字通りの一般大衆ではない。一般大衆は宣伝について何の役にも立たないのは周知の事実で、つまりは消費の最終段階であり、搾取される対象である。
 私が言うのはその1ランク上のレヴェルの人間で、搾取されるという立場は変わらないが、物を言うのである。しかも的確に、である。スネークマン・ショーではないが、「良いものは良い、悪いものは悪い」と明確に言えるのであり、それだけ物を見る目がある存在でもある。そういう人を上手く使わないと、これからの消費は成り立たなくなるのである。
 なにせ今は、どのジャンルにおいても消費者の方が販売する側より知識があり、良い物を見る目がある。そんな時代に映画の宣伝をマスコミに頼りきっていては、本来観に行くべき人が観に行かないまま終わってしまうのだ。

 私の場合、最近の映画の宣伝だけでは今ひとつ映画館に行きたいという気が起きないのだが、後でソフトが販売されて見ると、これがとんでもなく面白く後悔する、というパターンが多くなった。それだけ宣伝が下手になったという証拠だ。


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