どんぐり1号のときどき日記
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| 2007年04月20日(金) |
「冒険者たち」を見る |
久々に「冒険者たち」を見る。公開年を調べたら、丁度40年前の映画である。
これは男女3人の友情を扱った、年を取ってはいるが青春映画なのである(これは見れば判る)。男女3人の友情というところがミソで、意外とこういうパターンの映画は見当たらない。大概は後半愛情問題にこじれていくからだが、この映画ではそこがたくみに回避されている。フランス映画だからこそ、と言える。 いずれこの作品は、青春映画ジャンルの傑作の一本である。少なくとも映画好きなら見て損はない。この部分については世の評価が定まっている映画なので、その辺の映画評を見てもらえば内容は判るだろう。
ここから先は一般的な映画評ではあまり出てこない部分だが、アラン・ドロンは拳銃の扱いが上手いというのが良く判る映画でもある。 私は昔から、ガヴァメントを持たせたらアラン・ドロンとスティーヴ・マックィーンの二人が最高だと思っていたが、今回改めてこの映画を見て、二人の違いに気がついた。
マックィーンは動きが自然ではあるが、映画的に見栄えのいい見せ方を心がけている。だから実際に止まっている訳ではないが、一瞬の留めが感じられる。 アラン・ドロンは自然そのもの、体で覚えているそのままに銃を扱っている。だから動きに無駄がなくかなり素早い。
こんな感じの違いだろうか。 どちらもメカの扱いには慣れているのだが、若い頃はその表現の違いがまだ映画から感じ取れるのだ。後年はアラン・ドロンも留めが感じられる演技になったが、まだこの頃はストレートである。これは無駄な動きは避け、短時間で実戦体勢に入るという軍隊の記憶があるのかもしれない。
そしてアラン・ドロンは、射撃時に目を閉じていない。彼は極々自然に撃って目を閉じていないのであり、俳優としては意外と珍しいのではないだろうか。今でこそ必要なら、CGで閉じた目を開いているように加工するケースもあるが、この当時はそんな事をする映画はなかったので、俳優の素質がそのまま見られた時代でもあった訳である。 俳優になる前はかなりケンカっ早く(人を殺したという噂もある)、また軍隊の経験もあるだけに、この頃の演技としては、見栄えより本物志向だったのかもしれない。
いずれ当初の日本では二枚目俳優として人気が会ったが、本人はかなり殺伐とした雰囲気の演技が出来る人だったのである。もちろん私も当時からそういう目で見ていたが、それもこれも銃の扱い方を見て判ったのである。 趣味で人柄を見られるという事もある訳だ。
しかしあの軍艦島が最終的な安息の地だったと思われるが、今の廃墟ブームを先取りしていたように感じてしまう。
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