どんぐり1号のときどき日記
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フィルム・カメラの動向が気になる今日この頃だが、キャノンは現在の5機種はそのまま製造を継続するとコメントしている。 つまり「EOS-1V」「EOS-3」「EOS 7s」「EOS Kiss7」「EOS Kiss Lite」である。やはり中級者向けとしては「EOS 7s」だけであったが、これを残すとコメントしたので、許せる範囲である。このラインナップなら、いざとなればスペックは同等の「EOS Kiss7」で逃げる事も可能である(最大の違いは耐久性能だ)。 ただいずれ近いうちに「EOS Kiss Lite」は消えるだろう。これはハーフ・ミラーの設計が特殊で、使用できるレンズにも制限があるからだ。これだけのためにレンズを供給し続けるのは、一企業としては難しい。
そして国内最大手のフィルムメーカーである富士写真フィルムは、「写真文化を守り育てることが使命」として事業継続を表明したのだが、「需要減と原材料の高騰」などを理由に、2月1日から白黒フィルムと印画紙、プロ用カラー(ポジの事か?)を最大21%値上げするとの事だ。 確かにプロもデジカメを多用する時代になり、ネガ・フィルム以外の需要はかなり落ち込む事は容易に想像がつく。値上げもある程度は仕方がないが、価格が上がるという事はプロにとってかなり大きな問題となり、結局は使用量がますます落ち込む事になるだろう。プロに依頼する方も経済原理で動いているのだから。
こうなると今後は「使いきりカメラ」の売れ行きが、フィルムの今後を左右する事になる。富士フィルムでは、こうした「使いきりカメラ」の利益をフィルムの開発にフィードバックしているので、この売れ行きがデジカメに押されて激減すると、少なくとも新製品の開発は難しくなる。 もちろん現状のフィルムを市場に安定供給してくれれば良いという考えもあるが、実はフィルムというのはその持てる能力を使い切っていないのである。まだまだ性能が飛躍的に伸びるだけの余力があり、それを開発するのは、最終的に資金の有無になってしまう。 富士フィルムは、今後のフィルムの運命を左右するほどに重要な岐路に立たされているのだ。
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