どんぐり1号のときどき日記
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2005年08月21日(日) 私にとって営業は不要

 午前中は出社。単に電力工事の立会いなのだが、相変わらず疲れる事である。

 それでも昼前に終わったので、帰る前にマツダと日産のディーラーを覗く。
 現在の車の流れを見ておきたいからだが、どうも私は営業に恵まれないようだ。今の営業というのは、はっきり言って車の事を何も知らないのである。どうして客である私の方があらゆる面で詳しいのだ?
 もちろん自社の車の事が判っているのは当然だが、それも表面だけで、例えば車体下部の防錆や足回りなどに関してはもちろん、内装の弱さについても、私に言わせればまったくの無知である。下回りについては多分冬の高速の凄まじさを知らないからだろうし、内装についてもそもそも客が何を望んでいるのか、あまり興味がないからなのだろう。ひたすら自分が売りたい車だけをアピールしているだけだ。
 当然売る事を重視しているのは判るが、メーカーの売りたい物と客が買いたい物には、往々にして溝があったりする。それを埋めるのが現場の営業の役目なのだが、これではメーカーへのフィードバックがなくなってしまうし、売れるものも売れないような気がする。
 それとも現在車を買おうという人の大部分は、何も考えずに雰囲気だけで買っているのだろうか。それだったら確かにあの程度の営業でも売れるだろう。とりあえずメーカーのアピールする部分を説明していればいいのだから。

 こうして見ると、もしかしたら私の趣味に係わってくる部分では、営業は必要ない業種なのかもしれない。車も電気製品も音楽もパソコンも本も、そしてその他モロモロも…。もしかしたら生活全般に関して不要なのかもしれない。
 確かにここ20年くらい、営業にこちらの知らない事を教えてもらった事などほとんどない。呆れる事だよなぁ…。
 営業がこんなでは、あと30年くらいで本当に店頭販売というのは廃れてしまうのかもしれない。それだけあればネット社会が高齢者にも定着した社会になるだろうからだ。家を建てるのすらネットで、という社会になるかもしれないと思ってしまう。家は建てている最中の方が重要なので、常にネットで監視できた方が良いのであり、そういう体制はまさにネットの独壇場だ。
 どの業種であれ、営業という業種の機能を再確認した方が良いのではないだろうか。
 と、短い時間に考えてしまう。

 午後は子どんぐりと町中をうろつく。
 久々にムーンベース(模型屋だ)へ行き、鉄道模型用樹木のスポンジを買う。食玩の背景用に使えそうな物も色々あったが、あまり安くもないのでとりあえずパスする。まあ時間をかければ自分で作れる程度の物なのだが、その時間がないのである。時間を金で買うとはこう言う事を指すのであるが、時間も金もない人間には難しい問題だ。
 昔は、ある程度の年齢になれば時間はないが金はあるというのが普通だったのだが、現在は時間も金もないのが普通になりつつある。現在の社会は、無趣味人間でないとやっていけない部分があるのだ。

 その後子どんぐりが何故か三越まで行きたいと言いだす。特に見るものもないのだが。
 ここでおやつ代わりに地下でジュースを飲ませる。子どんぐりは土日限定のトマト・ジュースを選んだのだが、これが実においしい。土日だけとはもったいないと思ってしまう。ただし250円である。
 あとは子どんぐりが見たいと言うので、新星堂まで行って店頭で流れている「マイアヒ」のプロモ見物をする。プロモといっても一曲丸々で、こんなのを一日中流していたのでは周囲の人がたまらないのではないだろうか。しかも2チャンのオリジナルとは絵がかなり違っているし。
 という、なんとも無駄に見える午後であった。


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