どんぐり1号のときどき日記
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いたはししゅうほう氏の「化虎」は、単行本化が近いらしい。 作者は、あの名作「凱羅」の続きという位置付けで書いているという事だったので、私としては非常に期待している。もっともこの人の作品は近年、ゲーム寄りの展開が多くてちょっと不満ではあるが。 それでもすべての作品を持っているので、出れば買うのは判っている。やはりなんだかんだ言っても楽しみな人なのは変わらない。
ところで。 偶然、次のような文章を見つけてしまった。本当に偶然である。
『「正しい事を理を尽くして語れば、相手が納得する」 これは間違い。啓蒙が成立する前提条件は相互の信頼関係にある。特に教わる方が教える方をある程度以上尊敬していないと絶対に成り立たない。それを無視してどれだけ持論の論証に時間を費やそうが、徒労に終わる。
成り上がり的な弱点。 ・他人にも自分と同じような努力を強要する。 ・かつての自分のような存在を自分の力で啓蒙出来ると信じている。 ・怠惰なエスタブリッシュメント(というほど大層なものではなく、要は勉強してない大卒)に対しては反発する。』
いやあ、身近でサンプルを見ているようだ。 私も「話せば判る」というのは幻想だと思っているタイプの人間なので、上の文章は妙に受けてしまったのである。話して判るのは同じ文化のバックグラウンドを持っているとか、思考回路が似ているとか、とにかく同じようなレベルの人間でないと、話は絶対に通じない。
しかしこんな文章をたまたまネットで見つけるとは、偶然とは思えないなぁ。
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