Seakの日記
日々感じたことを書き留めていこうと思っています。

2003年03月26日(水) トリハロメタン

2003.04.15 (Tue) 18:55:45

彼女のことが頭から離れない。…なぜだ?入学式のあった日に、ちょっと会ったからだろうか。もうあれから1週間だ。3年生の頃は、休みでもないのに彼女と1週間も会わないなんてあり得なかったのに。当たり前だが、悲しいことだ。このまま何もないまま、彼女は卒業していってしまうのだろうか。

ところで、いきなりまるで関係のない話になるが、トリハロメタンという物質をご存じだろうか。水道水の中に含まれる有毒物質として有名なのだが。今日、本を読んでいて、こいつの正体を知った。

その前に、そもそもトリハロメタンというのは、厳密には物質の名称ではない。ある特徴を持ったいくつかの物質の総称なのだ。まず、メタンを考える。メタンというのはCH4という式で記述される物質だ。最も簡単な炭化水素でもある。これは四角錐の形をした物質だが、その四角錐の頂点のうち、3つがハロゲンという総称されるいくつかの物質に置き換わると、トリハロメタンと呼ばれる。「トリ」はラテン語か何かで「3」の意味であり、「ハロ」が「ハロゲン」らしい。ハロゲンには、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、アスタチンの5つがある。このうち、フッ素と塩素が比較的よく扱われる。ハロゲンがすべてフッ素であれば、それはトリフルオロメタンという物質だ。特に毒性などはないが、紫外線と反応して分解する性質がある。よくフロンと呼ばれるもののうちの1つだ。ただどちらかと言うと、オゾン層の破壊よりも地球温暖化に与える影響が大きいとして問題になっているようだ。まあ、フロンと呼ばれる物質は腐るほどあり、その中にはオゾン層を破壊しないものもある。こうなると、あまりおおざっぱにまとめても、あまり意味がないような気がしてくる。まあ、それはいいとして、これがフッ素ではなく塩素になると、それはトリクロロメタン、つまり、クロロホルムになる。要するに、かの有名な麻酔薬が、こんな身近なところにあるのだ。これってもしかして、合成するのも簡単なのではないだろうか…?試しにざっと調べてみたが、見つからなかった。キーワードも知らないような一介の大学生では、見つけられないのかもしれない。もっとも、何らかのキーワードを知っていたり、あるいは2ちゃんねるなんかで根気よく調べれば、分かってしまうものなのかも…。ちなみに、麻酔薬は他にもたくさんあって、もし死んでもいいなら、「混ぜるな危険」のトイレ用洗剤を「混ぜて」しまうのが最も簡単だろう。ただ、これは失明したという話も聞く。世の中、死んでもいいが失明するのは嫌だ、という人は多いのではないだろうか。ま、手を出さないのが無難だろう。

その本に書いてあったことでもう一つおもしろかったのは、放射線の作用の仕組みだ。放射線がどのようにして人間に害を与えるかということなのだが、これ、放射線が飛んできて、いきなり人間の体を傷つけるわけではない。もしかしたらそういうこともあるかもしれないが、もしそうなら、今知られている放射線の害は説明しにくい。つまり、なぜ遺伝子に生涯が残るか、ということが分からないのだ。これは、放射線によって、体内の水分子が破壊されることによって、様々な障害が起こるのだそうだ。簡単に言えば水から酸素だけが単独で分離し、その酸素が細胞膜や核酸を激しく酸化することで、炎症や遺伝子の破壊を引き起こすのだそうだ。酸素イオンはO2-、つまり陰イオンであり、酸化力を持つらしい。この酸素イオンのみが作用するのではなく、様々に化合しあって働いているらしいのだが。なかなかおもしろいものだ。放射線と言っても、それによって引き起こされるのは結局、普通の化学反応なのだ。ちなみにこのような、酸素イオンを初めとした陰イオンはフリーラジカルと呼ばれているらしい。老化の原因だと言われていたり、いろいろ研究されているようなので、興味があったら調べてみると良いのではないだろうか。

なんだか物騒だなあ…。時々、こういうことを書きたくなる。

2003.04.15 (Tue) 20:51:28


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