指点字とは、目と耳の両方に不自由がある盲聾者が使用するコミュニケーション手段の一つである。 詳しいことは私のHPの指点字練習帳で見てくださいね。
ところで、指点字には「ライト式」と「パーキンス式」の2種類がある。 私が出来るのはライト式指点字である。
しかし、HPで紹介しているのは「パーキンス式指点字」。 なぜかといえば、パーキンス式指点字が主流であり、 ライト式指点字を使用する盲聾者はごく少数だからだ。
そして、ライト式指点字を使用する盲聾者の多くはパーキンス式の読み取りもできる。 しかし、パーキンス式指点字を使用する盲聾者はパーキンスオンリーな人が多い。
ライト式しか出来ない私は、多くを占めるパーキンス式指点字使用の盲聾者とコミュニケーションしたり、通訳する機会がないことになる。 しかし、幸い私が親しくしている盲聾の人はライトとパーキンスの両方が読めるので、ライトが思うように打てなくて苦戦することがあっても、パーキンスができないことで困るほとんどなく、また手を交差してライトを打つとパーキンスに変わるので 多少手が苦しくても短い時間ならそれでなんとかこなしてきた。 少なくてもこれまでは・・・
しかし、なぜ私が主流のパーキンスでなく、指点字の世界ではマイナーともいえるライト式なのか。
それは私の初めて出会った指点字使用の盲聾者がライト式をその当時はメインで使っていたことと、私が少し点字を知っていたことに由縁する。 ライト式と言うのは点字を打つ時の凹面の並びである。 パーキンス式というのは点字の凸面と考えればいい。 恐らく健眼者であれば最初に覚えるのは点字を打つ時に使う凹面。 少なくても私はそうだった。
今は東大の助教授を務めている盲聾者のFさんの指に初めて打ったのがライト式指点字で、7文字の自分の名前を打つのに5分くらいかかったような気がする。 その頃Fさんは、ライトはその通訳者の個性が出るからという理由でライト派だったらしい。 それでライトを叩き込まれた。(叩き込まれた甲斐もあまりない出来の悪い通訳者だったけれど・・・) しかし、その頃の私は右も左もわからず、ライトを使いこなすので必死だった。指点字にパーキンスがあるということを知ったのはずっと後で、ライト式指点字を使う盲聾者はほとんどいないと知ったのは更にもっと後だった。
最初に覚えたのがパーキンスならば今の苦労もなかったよ!と思いつつも、私にライト式指点字を教えてくれたFさんこそ、盲ベースの盲聾者には今やなくてはならない「指点字」というコミュニケーション手段を考え出した人である。
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