十夜一夜...Marizo

 

 

雇用者としての自覚。 - 2005年02月17日(木)



美味しいものも食べたいわけだし
ちょっといい服も着たいわけだし
それにあわせてコーディネートされた
カバンや靴だって欲しいわけだし
さすがにこの年になると
スッピンはかなり厳しいものがあるので
お肌に優しい化粧品も必要なわけだし。



人が働く理由と言うのは人それぞれだけど
養う者がいない私は 必然的にそれは
上記のような自分の欲求を満たす為に向かう。


若くて体力があり ともかくお金を稼ぎたいのであれば
寝る時間、自分の時間を削ってでも働く事は可能だし
それは本人の意思に基づく「労働」であろう。


しかし今は雇用責任というものがあり
例えば過剰労働させて 事故を起こした運転手さんの罪は
本人はもちろん過剰労働させた会社にもあるというのが
常識になりつつある。


働かせるだけ働かせて 体を壊したら
あとは知らん顔というのは
もう通用しない時代なのだ。



彼は何も言わないけれど
はたから見てても過剰労働の上を
いく労働を強いられてきた。
確かに人並み以上の体力があるとは言え
それが何年も続けばいずれ
ガタが来るのは目に見えている。


何度も何度も今の現状を訴えた方がいいと
進言するのだけれど 彼は沈黙したままなのだ。



まさしく客商売でもないのに年中無休。
少なくとも月に三回はサービス残業を余儀なくされ
睡眠時間無しで次の仕事に取り掛かる事もある。
そんな状態がかれこれもう5年以上は続いている

いや・・・10年近いかもしれない。






やっと月曜日と火曜日を休日として
完全休養できるようになって今週で4週間が経過した。
無口な彼は何も言わないけれど
きっと喜んでいるに違いない。












私の肝臓。
只今、週休二日シフト中。
Marizo


-



 

 

 

 

目次
過去  未来

 裏十夜