十夜一夜...Marizo

 

 

絶賛発売中。 - 2005年02月16日(水)



「札幌」と聞いて思い浮かべる
イメージって何だろう?



雪。
寒い。
雪祭り。
すすきの。
ポプラ並木。
味噌ラーメン。
恋の街サッポロ。
少年よ、大志を抱け。



かなり昔に車のナンバープレートのランキングで
札幌は「かっこいい地名」だか
「つけたい地名」だかの
上位5つの中に入ってると聞いた事がある。
地元なので贔屓目もあるだろうが
一般的には良いイメージではないかと思う。


私は北海道に生まれてから
ここ以外で生活した事がない人間なので
他の土地のイメージと言うのは


仙台だと「伊達政宗」に「牛タン」
横浜だと「中華街」に「元町」
長崎なら「ちゃんぽん」に「カステラ」
沖縄は「海」と「ひめゆりの塔」



つまり非常に具体的な物や建物、歴史上の人物などが
イメージとして現れるのだけれど
一ヶ所だけ・・・そこだけは
悲しいという感情が最初に思い浮かぶところがある。



子供心にも 急な坂道を駆け登ったら
海が見えて なんだか悲しい気持ちになるんだろうと
それは実はいいだけ大人になった今でも変わらない
イメージであり それと同時に物悲しい顔の女性が




「これっきり、これっきり、もうこれっきりですか」と



悲しいメロディにのせて口ずさむこの言葉が
私の頭の中でリフレインする。






「横須賀」






山田 深夜氏 著作 「横須賀Dブルース」



物悲しい顔の女性と頭の中をリフレインするフレーズと
そしてバイクの排気音が折り重なりながら
私の中の横須賀のイメージが
ほんの少し変わった気がする。




「横須賀Dブルース」定価1575円(消費税込み)

 寿郎社 より 絶賛発売中。

Marizo


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