十夜一夜...Marizo

 

 

『 ゴールデン 』 - 2005年02月15日(火)



昨日 ちょっと会社を抜け出して(←おいっ)

『免許の更新』に行ってきましたよ。だんな。





もちろん私は『ゴールデン』なので
会社から徒歩5分の中央警察署で
目の検査と30分の講習で終了です。

昔は手稲の運転免許試験場まで
行かなきゃいけなかったし
試験場の前には必ず献血車がいて
献血もしなきゃいけなかったから
一日仕事だったけど
今は一時間で終了ですもんね。

『ゴールデン』って素晴らしい。



まぁ会社を抜け出して行ったので
写真は制服のままですが
それはご愛嬌という事で(←何が)


最終の3時半の講習だったのですが
皆さん早めに席に座ってちゃんと待機してますよ。
さすが皆さん『ゴールデン』なだけはあります。



その講習前にまぁ15分ほどでしょうが
交通事故の被害者家族の手記と言うのが
ずっと正面のスクリーンに
映し出されていた訳なんですが

バイクでの右直事故で息子を失った父の手記。
大型ダンプの左折巻き込みで
小学生の息子を失った母の手記。
定年を迎え第二の人生を一緒に歩もうと
していた矢先に妻を突然の事故で失った夫の手記。


こうしてみると 特に交通事故の被害者と言うのは
ある日突然前触れもなくといった感が強く
その被害者本人はもちろんですが
残された家族にとっても
悲劇以外のなにものでもないでしょう。



そんな事をを考えながらふと見ると
斜め前の席に座っている60歳前後の男性が
ササっと涙を拭っています。


学校の教室のような場所で
見ず知らずの他人の中で
こういうフィルムを見て感情移入すると言うのは
難しいものがあると思うのですが
もしかしたら自分自身や身近に似たような
経験がおありなのかと思いましたけれど
それでもやはりこの場で泣かなくても・・・と。



そんな時 隣の席の若い女性が鞄の中から
ティッシュを取り出しました。
この優しさが 運転時の歩行者、自転車、
対向車、周りの車に対する目配り気配りであり

貴方はまさしく『ゴールデンの中のゴールデン』と
私は心の中で拍手喝采したんですけどね。



その女性は そっとティッシュを差し出し

「どうぞ、使って下さい」と
















私に言いました。














私、号泣してました。

Marizo


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