十夜一夜...Marizo

 

 

やっぱり「蟹」でしょ。 - 2003年08月06日(水)


翌朝 カラスの鳴き声で目が覚める。

「クゥワァ、 クゥワァァァァア」

むむ・・・近い。非常に近い。



そう言えば 昨夜 もう面倒くさくなって
ダッチや食材など まともに片づけもせず
寝てしまったことを 悔いる。

ノソノソと起きて テントから顔をだすと
あんなに近いと思っていたカラスは
遥か遠い 木の上にいるが、しかし
眼光するどく こちらを狙っているのがわかる。
カラスと戦いながらも 二度寝、三度寝を
続けるが とうとう根負けをして 撤収にかかる。


朝方 広がっていた青空が時間と共に
霧にかき消されていった。
本当は知床横断をして それから紋別へ
上がろうと思っていたが
ダラダラと後片付けをしていた為 気がつくともう10時。


霧の中走ったところで 楽しくもなんともないやと
あっさり 予定を変更し
まっすぐ「蟹」を目指して・・・いやいや
「紋別」目指して走ることに決定した(笑)


途中 原生花園で花や 野生馬を鑑賞し
時間を潰しながら(笑)紋別に入ったのが午後三時。
ふと目に留まった ビジホの入り口にファルコンを停めると
中から フロントのお姉さんが飛び出してきた。

「お泊りですか?」
確かに泊まりたいのだが 予約も何もしていないと言うと

「大丈夫ですよ。泊まれますよ。うふっ」という返事。

新手の客引きなのか?・・とか
部屋の隅に御札が貼ってたりするのか?・・とか

いろいろ勘ぐってみたものの
屋根のある駐車場にファルコンを停めて良いと言われ
即決で 泊り決定(笑)


その後 自宅や知り合いにお土産で蟹を送ろうと
行ったお店で 「特・2000円」と張り紙を
された 蟹を発見した。
大きさとしては 隣の「3200円」の毛蟹と
大差はないのだが・・・
お店の人に理由をたずねると「特」というのは
身が8分入りなんだと言われた。
なるほど 重さか何かでわかるのだろう。


・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・。


一人で食べるには十分である(笑)
ホテルまでの帰り道、コンビニで軍手とハサミと
ビールを購入し、ドラキュラの映画を見ながら
一人「蟹」宴会で もうご満悦(笑)


ホテル内のレストランでは 蟹のコース料理が
5000円とか7000円となっていたが
2000円でこんなお腹一杯 蟹が食べれるのは
多分 根室と紋別ぐらいだろう(笑)


毎年 蟹行脚でもしようかしら。
うひひ。
Marizo




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