十夜一夜...Marizo

 

 

最初で最後のソロキャンプ - 2003年08月05日(火)

1995年にマグナが来てから
毎年、夏はロングツーリングへ出ている。
98年、99年のメリケンツアー以外は全てソロで。

家人は言い出したら聞かない私の性格上
一人旅は渋々承知するものの
泊りは必ずホテルで、と言うのが約束事であった。

しかし今回は・・・ちょっと冒険だ!
せっかく積んである このキャンプ道具を
使わない手はないと ひっそりとソロキャンプを
目論んでいたのだが・・・・


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北見のビジホには 道東の観光パンフレットが
沢山おいてあった。「紋別」「網走」「知床」
そして「斜里」、詳しい地図が載っていた為
今日は「斜里」の泊まろう。しかもテントで。
しかも連泊なんかしちゃって 知床横断しちゃおうかな。


北見〜斜里間・・・・・二時間。
あらら お昼にはもう到着なり(笑)
しかし、今日はソロキャンプだし、
ご飯も自分で作るんだし、そうそう根室で
雨の中撤収して そのまま仕舞いこんである
テントも干さなきゃいけないし
と、まぁいろいろ自分に言い訳しながら
「クリオネ」というライダーハウス横の
キャンプ場に テントを張った。


その後 バイクで5分ほどの町へ行き
食材やビール、炭などを購入し帰ってきたら午後三時。
焚き火台に炭をおこし いままでなりをひそめていた
8インチのダッチオーブンを乗せ なんだか一人御満悦。


遅いお昼ご飯&晩御飯&ビールのつまみに
一度 家で作って好評だった「チリビーンズ」を作る。


・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・。


案の定・・・焦がす(笑)


それでも 一口大に契ったフランスパンに
乗せて食べれば うまいわけよ。ここでも一人御満悦。
この時点で バドワイザーのロング缶を三つ消費していたが
やはり 一人だからなのか、料理を作っていたからなのか、
まったく酔っていない。
時間は 夕方五時を少し回ったところ。


ぼちぼちとライダーハウスに泊りの人達が来た。
「こんにちはぁ〜」と挨拶はされるものの
オンナ一人、しかもえらい荷物広げて
御満悦中の私には 誰もそれ以上の
会話が続かないらしく なんだか遠巻きに
されている模様。
どこに行っても薄幸の美少女的な運命の私。


すっかりと 夜の帳が下りた午後九時。
趣のある岩風呂から帰った私を 優しい声で
「おかえり」とテントも張らず毛布にくるまった
ダーリンマックスと白黒ブチの犬が
迎えてくれるはずもなく ただ一人 炭をくべつづけ
ロング缶片手に 星を数えていた。



かなり・・・さびしい。本当に。
死にはしないけど、まぁ泣いたりもしないけど
楽しくも嬉しくも無いという事を認識した私は
連泊なんて絶対無理っ!と残った炭を
全部、焚き火台にぶちまけたりしていた。


まぁ経験値はアップしたからいいか・・・
旅慣れ度レベルアップまで もう少し(笑)
Marizo


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