「京都ヒストリカ国際映画祭」で観ました。 面白かった!! 実在の、黒人の伯爵令嬢の話。
社会派要素少なめ。 貴族青年を選ぶか、志を同じくする法律家志望の庶民を選ぶか、という恋が大きなテーマ。
ベルは、黒人ということを除けば、恋愛において勝ち組すぎ。 財産あるし美人だし頭いいし。 特に苦労しなくても、貴族と、法律家志望の青年の2人からプロポーズされるし(どっちも誠実)。
又従兄弟のエリザベスなんか、白人で美人で身分高いけど、1文無し。 真面目に婚活してるのに、男からは遊ばれて捨てられるという。
婚約の決まったベルが、エリザベスに「あなたの好きな男は、薄情な遊び人だからやめておいた方が良い」と忠告して、大喧嘩になるシーン。
「あんたなんか黒人のくせに! 婚外子のくせに!」 「私は父親に愛されてたわ! あんたは父親に財産を残してもらえなかったくせに!」 と言ってはいけない罵り合いに発展して、あちゃーと思いました。
いくら仲良くても、幸せな人からの忠告って聞き入れられないものですよね。 でも何て言えばいいのや。
日本では劇場公開の予定は無く、来年6月にDVD発売予定だとか。
町山智浩さんの解説が分かりやすいです。
「ベル−ある伯爵令嬢の恋−」 ★あらすじ★ 【18世紀英国。海軍士官のリンジー卿は黒人女性との間に娘ベルをもうけ、叔父で主席裁判官のマンスフィールド卿に養育を託す。姪孫エリザベスの話し相手として引き取り、ふたりの娘は姉妹のように仲良く育つ。しかし、その肌色ゆえ社交界でのディナーに同席を許されないベル。その悲しい現実に戸惑っていたところ法律家志望の青年ジョンと出会い、ゾング号で起こった黒人奴隷をめぐる非人道的事件について知る。事件は裁判沙汰になり、マンスフィールド卿が判決を出すことに。そんな最中、ある貴族の青年がベルに求婚。しかし、ジョンと心を通わせるうち、ベルの心は大きく揺れ動く…】

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