友達が働いてる着物の会社の、工房見学会に行ってきました。
太秦天神川駅に集合して、車で鳴滝のあたりの工房へ。
見学者は、私と、留学生の女子と、その友達の日本男子の3人。
地色を染める「引き染め」や、糸目を置くところ、エアーブラシでぼかしをつけるところなど。 実際に作業されてる様子を見せていただきました。
日曜日は本来、職人さんはお休みなので、わざわざ見学会のために出勤してくれはったそうです。ありがたい。 この道、30〜40年くらいのベテランさんばかりでした。
天井低くて、上に長い板を渡してあったり(反物張る用)、洗濯バサミがいっぱいぶら下がってたり。 結構、歩いてると、頭上にごっつんこする(笑)
「汚れてもいい格好で来てください」とのことでしたので、私は化繊の着物で行きました。 カゴバッグは、かさばって動きにくいので失敗でした(^^; ショルダーバッグにすれば良かったな。
二つの工房を回ったので、 色の調合は、ミリ単位でしっかり記して誰でも調合できるようにしているところと、 見本を見て職人さんが調合するところと、両方ありました。
「朝ドラの着物を手がけたことがある」と言ってはったので、 最近の? と思っていたら、 「草笛光子の旅館のやつ」とのことだったので、結構、昔ですね。
絵付けや染の作業されてる部屋は、全部、密閉。 湿度や温度で色が変わってしまうので、窓は開けられないそうです。 染料の人工的な匂いがめっちゃする。
「刷毛作る職人さんも、最近いなくなってるんです。だから刷毛が高くて! 昔は鹿の毛で作ってたんですけどね」とおっしゃってました。 いよいよ職人さんがいなくなったら、刷毛も自作せないかんのやろか。
最後は、京朋(株)さんの本社にて、着物をいっぱい見せていただきました。 スワトウ刺繍が綺麗!
同じ柄で、インクジェットと職人さんの手染めの振袖を見せてもらったんですが、区別がつかない…。 確かに、よーく見るとちょっと違うかな? と思うのと、 裏に染料が染みてるかどうかの違いはあるんですけど。 (でも手染めでも、裏白いものがあるらしい)
「将来、インクジェットプリンタが安くなれば、着物も安くなるんですか?」って聞いたら、 「データを作るのに1〜2ヶ月かかるので、そんなに安くはならない」と言われました。
案内してくださった馬淵さんの帯、 お太鼓部分がリンゴで、前は白雪姫なんです。 可愛い!
もうひとり、水色の着物の方も、帯が刺繍で可愛いです。
日本男子が、留学生に英語で一生懸命説明してはったけど、難しそうでした。 「これから、ヘルシンキから来た友達と合流する。その子も着物に興味ある」って言ってはったので、グローバルやな〜。
京朋(株)さんは、これから定期的に工房見学会をしたり、1回500円の着付け教室するそうですので、 気になる方は、フェイスブックをご覧下さい。
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