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やすみ日記
梅子
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2011年02月22日(火)
「仮想儀礼」篠田節子

職を失った男二人が、新興宗教を立ち上げるという話。

女性同士の人間関係とか、リアルだなと思いました。
教団が大きくなる過程の、お金の流れなんかも、詳細。

主人公は、宗教を「精神の安定を供給して、代わりにお金を貰う」ビジネスとして、考えてますが、甘いよ。
信者の抱える重い事情に引いてたけど、宗教なんだから、そういう人たちが来るに決まってるやん!

最後が悲しい。
「砂の王国」と似た設定ですが、「仮想儀礼」の方が読後感が重いですね。

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「砂の王国」と「仮想儀礼」の比較

両方とも、主人公は、詐欺師の割にいい人です。
女性信者に手を出したりしないし。
必要以上にお金取ったり、脅したりしない。

「仮想」では、家庭で居場所を失った人達を、最後まで受け止めようとするし。
家庭が安全な場所で無い場合、行政はフットワーク重いし、頼れる場所が宗教しかないって、考えさせられる。

「砂の王国」の方が、ビジネス小説っぽくて、明るいですね。
企画した人と教祖が別なので、アイドルを育て上げる、マネージャーの物語みたいだった。