本屋大賞、発表になりましたね。一位は伊坂幸太郎氏「ゴールデンスランバー」でした(未読)。二位は近藤史恵さん「サクリファイス」! これは本当におもしろかったです。三位・森見登美彦さん「有頂天家族」(これも未読)。森見さんは、まだ20代なのに、ベストセラー連発で凄いですね。
「帰宅」(剛しいら)読みました。10年前のデビュー作なんですが、凄い完成度! 暗く重い短編ばかりで、読み応えありました。 中学の先輩に銃で脅され、強盗を手伝わされたあげく、逃避行に付き合わされる少年の話。 爆発事故で妻を失い、息子も重傷を負った父親が、退院した息子は入れ替わった他人かもしれないと疑う話(息子は事故で顔が変わってるんです。サスペンス調)。 親友が、自分を恨む遺書を残して自殺した、高校生の話。 の3本です。どれも心理描写が巧みで、短いページに内容がギュッと詰まってます。後書きの、作家になろうと思ったきっかけの話も印象深い。
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