宮尾登美子「蔵」上・下を読みました。 明治時代の新潟で、盲目の女の子が酒蔵を継ぐお話。昨晩読み始めたら、後妻問題で目が離せなくなり、眠くて霞む目と戦いながら読みました。意造がふがいなくて、佐穂さんが可哀相すぎて、きりきりまい。やー。面白かったです。恋心の描写がとても好き。押さえ気味の描写だけど、ポッと胸に明かりが灯るような幸せな感じが良く出てる。 妻の遺言を無視し、佐穂さんの気持ちも知っていながら、30年下の芸者と再婚するとは…。きー! 意造め! そのくせ、のうのうと娘の世話は佐穂さんにさせるんだからな。帝大出だか男前だか知らんが、思いやり無さすぎ! 嘉穂さん・むらさんもなあ…無理な願掛けに出て命縮めるくらいなら、長生きして烈ちゃんを支えてあげればいいのに。 意造が、烈の結婚相手に身分違いだってケチつけるんですが、あんたに言われたかないよと心底思いました。最後、ちょっと佐穂さんが幸せになって良かったですが、私としては意造なんか振っていい縁談を掴んで欲しかった気も…烈ちゃんのことを考えるとそうもいきませんけどね。
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