| 2006年04月13日(木) |
歌の余白 (スピッツのその味) |
前回、余白の話をしましたら、 音楽雑誌「WHAT's IN?」の連載コラム、 「J-POP“名盤”再発見の旅」で、 スピッツについてこんな記事を見ました。
90年代以降のJ-ポップのヒット曲には、 説明的な歌が多いから、 それに慣れている人には、 比喩が多いスピッツの歌詞は、 とっつきにくいと思われるのかもしれない。
逆に言えば、それだけ聴き手にとって 自由に想像できる余地が残されている。
書き手・北中正和は続けます。
例えば「愛のことば」は、 愛を探し求める歌と解釈されたり、 反戦のメッセージがこめられた歌と 解釈されたりしている (歌詞に戦争という言葉は出てこない)。
こんなアーティストはほかにあまり いないのではないだろうか。
わかりやすいJ-ポップの歌が 工場生産のコンビニの商品の味とすれば、 スピッツの歌は商店街のおそうざい屋さんの 手作りの味という気がする。
同じ商品でも、毎日舌で感じる味が微妙に違う。
(「WHAT's IN? 2006年5月号」 p110 p/bソニー・マガジンズより引用)
スピッツ好きの方には、ご一緒に、 ひとつひとつ頷いてくださったのでないかと思う。
三月末に、旧ベスト盤を廃盤にし、 改めて「CYCLE HIT1991−1997」と、 「同1997−2005」に、 シングルすべてを発表順に再録した彼ら。
今、二枚を聴いているけれど、 シングルの良さはもちろんのこと、 さらに素晴らしい名曲が、 聴くたび美味しくなる歌が、 初期中期、後期のアルバム、 どのアルバムのお弁当にも、散りばめられている。
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