白虎草紙
『遙か』の白虎組についての四方山話、SSなどです。

2006年02月18日(土) 推敲の友 『父の詫び状』

  
昔、貸していただいて読んだエッセイ、
向田邦子著 『父の詫び状』 の新装版が出ていた。


傑作と読んだその当時思ったが、
こんな名作であれば何年経っても絶版になるまいと、
逆に安心をしたので自分ではずっと買わずにいたものだ。


それが、大活字になった。

表紙の柄も綺麗だ。


自分は、推敲の前にはいつも好みの文章を数ページ読み、
気持ちや気分の波立ちを消してから、
原稿に向かうたちだが。

数ページ数十ページで区切られるエッセイはそれ用に格好で。

 
また、一度は通読しているため、
続きをあせって原稿をおろそかにする心配もないなと。


このたびめでたく(?)それを自分の本棚に迎えることにした。



そして、サイトとオフの原稿を、
とっかえひっかえ5本並べて仕上げてゆきながら。

これをほんの少しずつ場所は気まぐれにめくっているのだが。


前より数段面白い。

何度も涙ぐんでしまう…


面白く、ほろりとなり、
自分が祖母に聞いた第二次大戦中の話など、
重ね合わせたりして昭和の時代に思いを馳せている。


特に、印象深いのは向田邦子の父親の話で。

あぁ、昭和の父だなあ…
うちも、このくらい怖かった(笑)

なんて、今はすっかりえびす顔な父を想い笑んだりしている。



向田邦子は、自分よりもう少し上の世代の方なら、
リアルタイムでドラマをきっと何本もご覧であったろう。
 
自分より下の世代の方もまた、
そのお名前は耳に入れておられるかと思う。

 
 
1981年、51歳で飛行機事故で逝った方であるが。
 
いまもご存命ならどんな作品をお書きであったろう。


まだ、読んでいない本が山とある。

それを少しずつ、少しずつ、
推敲の友に、この先ゆっくり味わおうと思う。

 

 

  
 


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桂子 [HOMEPAGE]