白虎草紙
『遙か』の白虎組についての四方山話、SSなどです。

2006年02月17日(金) 忠度ファン・リンボウ先生の推敲

 
リンボウ先生こと林望さんが、先週のテレビで、
ご自身の小説の推敲過程を実例をあげて
紹介されました。

『リンボウ先生の手取り足取り書き方教室』という、
四回番組の第二回だったのですが。


「第一稿なんてどんなにうまい方でもそのままでは
駄目なんです。無駄があるんです」


のように仰り、
ご自身の草稿をざくざく、約三分の二に削ってゆく、
そのポイントを鮮やかに「企業秘密なんですよ」と笑って
見せてくださいました。


「ここの会話文は、地の文をこうすると
要らなくなるでしょう?
かえって、会話を取って地の文で表現したほうが
イメージが喚起されるでしょう?
つまり、推敲で削る、っていうのは、
中身を削るんでなく、無駄を削ることで中身の濃度を上げる
ことなんですよ。
中身を削ったら何にもならないんですよ」

 
…もう、画面の前でなるほど…!と首をぶんぶん縦に
振り切っておりました。


そして、番組の途中、彼は風呂敷包みを取り出し、
おもむろにそれを机上で開けたのですが、
中から数十冊ものネタメモ帳がどんっと出てきて、
そのメモ帳のいくつかがMUJIのだったりして、
しかもMUJIのシールが貼ってあるままだったりして、
先生かわいいなあ(笑)とちょっとうけてしまいました。

 
リンボウ先生は車好きでも知られ、よく、
男性誌の「私のこだわりの車」なんて記事に
目の玉の飛び出る価格の外車と共に
登場されるのですが、
そうか、メモ帳はMUJIなのね!、と思うと
先生の庶民なバランス感覚にますます
ファン度が上がります。


『リンボウ先生の手取り足取り書き方教室』は
あと二回番組が続くのですが、
テキストを見るとこの方、


「私がもっとも愛してやまない『平家物語』のなかから、
先にちょっと述べた「忠度都落」の一節を朗読してみたいと思います。」


とあり、(日本語なるほど塾 2006年2月―3月号 p68 p/b日本放送出版協会)
平家萌えを語ってくださるようなので、
先生のような方の萌え語りもまた楽しみに
放送を待とうと思います。







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