夢見る汗牛充棟
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2006年04月25日(火) 遠野物語 柳田国男

新潮文庫 以前に購入

ネタの宝庫って感じで読んでいて楽しい。

個人的には、百十のゴンゲサマが可愛くて可愛くてたまらん。

木彫りの像で、獅子頭にちょびっと似ているゴンゲサマご一行が
ある日貧しい人の家にお泊りして、一段高い場所がないからかな?
五升枡を伏せてその上にゴンゲサマを座らせておやすみなさいした
後のこと。


人々は臥したりしに、夜中にがつがつと物を噛む音のするに
驚きて起きて見れば、軒端に火の燃え付きてありしを。枡の上
なるゴンゲサマ飛び上がり飛び上がりして火を喰ひ消してありし也


火事に気づいたゴンゲサマは五升枡の上に乗っていても背が届かない
もんで、その上で懸命にひたすら軒を目指してぴょんぴょん飛び跳ねて
いらっしゃいます。そんなちびっちゃいゴンゲサマを脳裏に思い描くだに、
殺人的にキュートで萌え萌えです。手なんか短すぎて届かないから、口で
いきますよ、口で。なんて熱いハートの持ち主なんだ。しかも健気。
自分が燃えることも恐れずに火事に立ち向かう木彫りのゴンゲサマ。
ええと、火伏せの神様なんだそうで。
燃えたら消されてしまいますが、萌える分にはお目こぼしください。


怖い話や、やるせなーい話も多いので、よりいっそうゴンゲサマで
和んだ次第です。




恵 |MAIL