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夢見る汗牛充棟 DiaryINDEX|past|will
六に曰く、悪を懲らしめ善に勤めよ。 七に曰く、人各(おのおの)に任掌(にんしょう)有り。 宜(よろ)しく濫(みだ)れざるべし。 其れ賢哲なるを官に任ずれば、頌(しょう)音則(すなわ)ち起こり、 姦(かん)なる者が官に在れば禍乱(からん)則ち繁し。 世に生きて知なるは少なし。(?)念を剋(よ)くし聖と作(な)る。 事は大小なく、人を得て必ず治まる。 時は急緩なく、賢に遇(あ)いて自ずと寛(おだや)かなる。 此(これ)に因りて国家は永久なり、社稷(しゃしょく)危う勿(か)らず。 故に古の聖王、官を為すに人を求むるを以ってし、人を為すに官を求めず。 人にはそれぞれ掌るべき役目がある。 その職分を守り乱れることのないようにせよ。 徳が高く物の道理をわきまえた人物(=賢哲)を官に任ずるならば 頌音(褒め称える声が)起こり、 姦者(よこしまな者)が官に在れば、禍多くおおいに乱れてしまう。 世に生まれながらの知者はなく、努力によって聖(徳のすぐれた人格者)となるのである。 事に大小はなく、人物を得れば必ず治まるものだし。 時代にも急緩はなく、賢者を得れば自然と穏やかになる。 これによって、国家は永久に栄え、社稷(土地の神・五穀の神:転じて国家を指す)も危うくなることがない。 故に、いにしえの聖王たちは、人の為に役職を設けるようなことをせず 人物を求めて官としたのである。 八に曰く、群卿百僚、早朝し晏(アン:遅く)退すべし。 王事(=政治・王から言い渡される仕事)盬(もろ)きこと靡(な)し。 終日盡(つ)くし難し。 是れを以って遅朝は急に逮(およば)ず。早退必ず事を盡(つ)くせず。 役人は早くに出仕し、遅くに帰るべきである。 政治に暇はなく、朝から晩まで励んでもやり遂げられるものではない。 だから、遅い出仕では急事に対応できないし、早く帰れば仕事は完遂できない。 どうでもいいけど、なんで八に曰くはこんなに短いんだろう。 そして、憲法というより、国家公務員法? とか思えてきます 九に曰く、信(まこと)は是れ義の本(もと)なり。 事毎(ごと)に信(まこと)有るべし。 其れ善悪成敗(成功と失敗・勝敗・裁きを行う・政治を行う)の 要(かなめ)は信(まこと)に在り。 群臣共に信無ければ、万事悉(ことごと)く敗す。 信の心は義の根本であり、何事も信(まこと)をもって行うべきである。 善と悪、成功と失敗を分ける要は信である。 群臣の皆に信が無ければ、すべての事はことごとく失敗する。 十に曰く、忿{フン:心に湧き起るもの}(いか)りを絶ち 瞋{シン:眼や面にあらわれるもの}(いか)りを棄てよ。 人が違えども怒らず。 人皆心有り。 心各(おのおの)執{シン:選び取って守るの意}(とらわ)れ有り。 彼、是とすれば則ち我非す。我、是とすれば則ち彼非す。 我、必ず聖に非(あら)ず。彼、必ず愚に非ず。 共に其れ凡夫(耳:助詞)なるのみ。 是非の理を誰か能(よ)く定むる可(べ)し。 相共に賢愚にて環に端のなきが如し。 是を以て彼人瞋(いか)れども還りて我が失を恐れ、 我独り得たりと雖も衆に従いて同じく挙(おこな)え。 忿や瞋(怒り)を棄てるべきである。 人が自分と同調しないからといって怒ってはいけない。 人には誰でも心があり、それぞれにとらわれているものも違う。 だから彼があることを是とした時同じ事を私が非とするし、 私が是としたことを、彼は非とする。 私は賢人でないし、彼も愚者ではない。 どちらも賢さと愚かさをあわせ持つごく平凡な人でしかない。 是非の理を一体誰が定められるだろうか。 賢さと愚かさは環のように分けられない。 だから誰かが怒りを表したら、怒らずにまず自分の落度を考えるのが良く、 自分が独りわかったと思っても、他に従って同じように行動するのが良い。 人皆有心。心各有執。忘れまいと思っても忘れがち。 人皆有萌。萌各有執。 だから、眼鏡っ子至上だったり、筋肉親父最高だったり、白髪美髯の じいさまが一番だったり、上になったり下になったり……。 だから自分の好みに合わなくても怒らずに微笑んであげましょう(違う) 十一に曰く、功過を明察し賞罰を必ず当てよ。 日者(ひごろ)賞するに功在らず、罰するに罪在らず。 事を執(と)る群卿は、賞罰を明らかに宣(の)れ。 功績と過ちを明らかに曇りなく見分けて賞罰を必ず下すべきである。 このごろ功もなく賞し、罪もなく罰することがある。(?) これらを執り行う官吏達は、賞罰を明らかに述べよ。
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