夢見る汗牛充棟
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| 2006年04月24日(月) |
策謀のイェンディ 暗殺者ヴラド・タルトシュ スティーヴン・ブルースト |
金子司 訳 ハヤカワ文庫 購入
読了。
怒涛の一気読みしました。少しは世界が飲みこめたのかな。 相変わらず世界にはわからないこと多いので、ルールブックは欲しいが。 一巻のように戸惑いはなく、けっこう楽しめました。でも蘇生はちと苦手。 あと瞬間移動と精神通話もちょっと苦手。場所や距離感がさっぱりで。 精神通話。襲撃されてても、便所にいても、恋人といちゃこいてても、 お昼寝中でも、お食事中でも、時所構わず脳内に響くボスの声。 ……いやだなぁ。しかも「いやだなぁ……」と思ったらそいつもボスに 伝わっちゃうんじゃないだろうか。……恐るべし。 ついでにこの世界では、馬に乗ったりするのかな? しないだろうな。
二巻目にして過去だよ。という戸惑いはありましたが、一巻の後書きに ちゃんと書いてあったしなぁ。 とどのつまりはシマ争い。やくざものの抗争編って感じ? ちょっと違うか。うーん。もうご馳走さまーになりかねない血なまぐさい 話なんですが、語り口や軽妙な会話に気持ちが救われてるなぁ。 ちょっとだけ、ウラド君は、ファルコに似ていると思った。 でもファルコのほうが一匹狼で素直じゃない。 ウラド君は組織のボスでなんだかんだいって協力者とパトロンが一杯いるの で一人称おれのハードボイルドもので「おれ」が階級社会のなかで上を目指 す(?)……って所しか似ていないかー。 性格もファルコの方がずっと飄々としているような気がする。 でも嫁を見つけたし、そのうち女の子ができればそこも一緒(笑)
過去ってことは、主人公ウラドさん若いってわけで、そのせいか ちょぴっと可愛かったです。うむ。一巻ではそう思わなかったんですが。 そういや表紙のヒゲなし男は誰? ウラドさんには頬ひげがあるんでせう? ロイオシュも元気に可愛くて、楽しいやりとり炸裂って感じでした。 あああ、肩のりドラゴン好き好き。ジャレグだが。
お気に入りなドラゴン家の方々も相変わらず楽しく。 よくもそこまで、という肩入れの理由は前の巻参照ってことなの? だからこっちが後なのか? よくわからん人たちだけど、彼らは見てて楽しいので無問題。 八万三千五百二十一回があまりにお約束で、気晴らしに良かったです。 夢見るような微笑とあいまって素敵すぎでした、セスラさん。
このシリーズの前史にあたるらしい<カヴレン>シリーズもぜひ 読みたいなぁと祈りつつ。 次の巻は七月発売らしい。刊行ペースが比較的速いのはありがたし。
どこかのアイスウィンドサーガにも是非とも見習ってもらいたい。 このままぽしゃって、頓挫して、ドロウの遺産はもちろん読めず。 どころかアイスウィンドまで、完結しないまま書店の棚から消滅…… なんてことありませんように(祈)
ぶっちゃけ、アイスウィンドサーガは、文庫版の翻訳の方が好きですが ドロウの遺産を読ませてくれという祈りを込めて、あの薄くて高くて ダークエルフ物語とのバランスを欠片も考えてくれていない装丁の本を 買うのに。ハードカバー三冊で出してくれればよかったのになぁ。 かなしや。
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