しゃぼん暮らし
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2004年12月11日(土) ミシン工場で

屋上

冬の陽が正方形の浮きあ

がった床に

差し込んでくる

朝になってゆくところです

蝶番がなかった

ビルの側面にはりついた薄い外階段は
いつもわたしを誘惑する
靴音をみとめる鉢植えされた植物たち

侵入者は

しかしいわゆるチェアにあさく腰掛けて

屋上には
しろいペンキが所々剥げて
鉄の色がみえている
ゆるやかな椅子があったのです


それだけ



ひろたえみ |MAIL